ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

第1回ケニア(キスム)レポート

MPJユースの会(学生を中心とする会)の代表を務める石黒さんが今年6月からコロンビア大学地球研究所のプログラムによってケニアに半年間の予定で滞在をしています。彼女からの最初の報告が入りましたのでお届けします。


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こんにちは!2009年6月初めより、ケニア西部のニャンザ州の州都である、キスムに滞在しています、石黒文香と申します。今回私はMCI(ミレニアム・シティ・イニシアティブ)のもとでインターン生として、半年間滞在予定です。
キスムは世界で第2位の大きさを誇る淡水湖、ビクトリア湖のほとりにあります。
この都市は世界で1番最初にMillennium Cityとして任命されました。このMillennium Cityとは、地方政府や地元NGO、アメリカにあるコロンビア大学の地球研究所と協力してミレニアム開発目標の達成を目標とすることに力を入れています。今回私は、公衆衛生と教育の分野で、Manyatta Aというスラム地区の小学校を中心に活動しています。
今回は私が活動しているManyatta A地区にある小学校ついてお話します。この地区では5万人弱が暮していて、4つの公立小学校があります。こちらの小学校は1年生から8年生まであり、卒業後、高等学校に進んだ場合は4年間です。また小学校に上がる前の幼児のクラスも3年間あります。現在では公立小学校は授業料が無料ですが、幼児クラスは月謝がかかります。
2年生の英語のクラス.jpg2年生の英語のクラス
学年が上がるにつれ、授業も増え、7,8年生になると日曜日は2時間程度ですが、毎日学校があります。幼児クラスから英語の授業があるので、こちらの小学生は英語がぺらぺらな生徒が多く、英語に加え、公用語であるスワヒリ語、そして40を超える民族のそれぞれ違う言語と3種類の言語を使い分けています。そのため、現地ではスワヒリ語と英語を同時に使いながら話している人を多くみかけます。日本ではなかなかこのように、多種の言語を操る状況をあまり見かけないので、彼らの言語を操る器用さに驚きの毎日です。
ちなみに、キスムはルオ族という部族がメインに生活しています。もちろん、マサイ族やキクユ族をはじめとする部族も同じように暮しています。ルオ語は日本語と同じように、母音が5つなので、発音が日本語ととても近いのを感じます。例えば「あやか」という私の名前はルオ語では「ものをたくさんつかむ」という意味です。そのような共通点もあり、こちらの人はとてもフレンドリーに私を迎えてくれます。
 
小学校では授業に加え、クラブ活動も盛んです。生徒たちは保健クラブ、農業クラブ、生徒会など好きなクラブを選び、週に1回のミーティングに参加します。農業クラブでは学校にガーデンを作り、キャッサバやこちらの主食であるメイズを育てています。
 来客者を見るととても興奮して近寄ってくる子供たちはかわいらしく、私と彼らは皮膚の色や髪質が違うので、私の髪を触りたがり、握手をたくさんしようと放課の時間に近寄ってきます。
保健クラブの元気な子供たち.jpg保健クラブの元気な子供たち
しかし、ここはケニア。日本のように、学校の施設は整っていません。トイレは100人の生徒に対して1つや2つしかありませんし、教科書も1冊を3,4人で共有しながら勉強しています。無料の教育とは言え、資金が足りず学校の経営はとても困難なものになっています。中には水が全くない学校もあり、トイレを利用しても手が洗えず、毎日飲料水を家から子供たちがもってくるそうです。また給食制度が整っていないため、昼時間に家に帰り、ご飯を食べる子供たちがほとんどです。
外に設置されている水の無いトイレ.jpg外に設置されている水の無いトイレ
このような過酷な状況でも明るく、写真をとろうとするとワーっと私の前に集まって大きな目ととびっきりの笑顔で迎えてくれるので、彼らは強いなと日々感じ、刺激を受けながら私は活動しています。
昼ごはんを食べに家へ帰る途中の子供たち.jpg昼ごはんを食べに家へ帰る途中の子供たち