ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

カテゴリー:スタッフ現地レポート

セネガルだより 1  Potouから~

MPJでは12月11日から約3か月間、「NGO海外スタディプログラム」(主催:外務省と国際協力NGOセンター)に参加して、
セネガル、ガーナを中心に活動するスタッフ(伊藤正芳)を派遣しております。
セネガルに到着したばかりの伊藤から、現地での様子を知らせるメールが届きました。
今後もレポートを掲載いたします。
 

セネガルの伊藤です。
昨日はじめてPotou、Leonaの現地に赴き、現場のようすを見せていただきました。P1060356

・農地での農作業のようす 井戸から水を汲み上げ、玉ねぎ、キャベツ、トマトを栽培する灌漑農業

・コミュニティーラジオ局 2011年開局。開所式にはサックス教授も参列されたとのこと

・村役場 コミュニティー内の学校に配布する洗剤や消毒液をお届け (学校は1/6から)

・診療所 MV以前は1か所だったところが、いまは6か所整備された。

写真は、診療所に設置されている浄水器を、この診療所の看護師さんがメンテナンスしているようすです。
給水塔から供給される水をこの浄水器でさらにきれいにして使っています。

私がかつていたマラウイの病院にも設置されていましたが、メンテは技術者が一手に引き受けていて、 一度故障すると部品の調達に時間がかかっていました。ここでは現場の看護師さんが毎日維持管理をして、良い状態を保っています。 こういう管理の現地化・現場化の積み上げが、
サステナビリティにつながっていくのだろうと思いました。

ミレニアム・ヴィレッジからレポートが届きました ④

Jサックス充実した学校生活は手洗い慣行から
~ ムワンダマ・ミレニアム・ビリッジ(マラウイ)~ Natalia Mrozからの報告

先週、世界中で祝われた「世界手洗いの日」の一環行事として、「より健康に」を合言葉にマラウイのムワンダマ地区の学校が一堂に集まって歌ったり、踊ったりして楽しみました。 そのイベントの間、明るい色の制服を着た600人以上の子供達は、石鹸を使って手洗いすることを約束しました。

これこそ、下痢を防ぐ上で最も簡単でお金のかからない予防なのですが、悲しいことに毎年この疾患が原因で約200万人もの子供達が亡くなっています。
特に、アフリカの地方では、この数字に偏りが見受けられます。私が子供たちに手洗いについて尋ねると、まだ6歳の子供達が手洗いをしている時に訪れる、とても重要な5つのタイミングを私に教えてくれました。そして、両手を軽く擦り合わせ、清潔な水と石鹸を使っておそろしい細菌を洗い流すため正確な方法を実演してくれたのです。 2005年以降、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)は、アフリカ全域の学校で衛生環境の改善に取り組んでいます。昨年は、ユニリーバの協力により、この取り組みにさらに弾みがつき、今後はさらに、エチオピア、ガーア、ケニア、マラウィ、マリ、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、タンザニア、ウガンダの10ヵ国で、このユニリーバの実績のある手指衛生プログラムの導入が検討されています。

ムワンダマのミレニアム・ビレッジ・プロジェクト (MVPs WASH)で中心的な役割を担うバーリングス・バンダ氏は以下のように述べています。“公衆衛生は威厳を示します。それは社会におけるあなたの立場・地位を示しているからです。ユニリーバの代表者、ムワンダマの学校、そしてミレニアム・ビレッジ・プロジェクトとの三者間で署名した公約には、全ての子供達が生きて五歳の誕生日を確実に迎えられるように取り組むことが示されています。 ムワンダマでは、そこで暮らす地域住民の正しい衛生習慣に対する理解促進及び衛生関連のインフラが改善されたことで、すでに大きな成果をあげています。学校には、改良された男女別々のトイレが設置されました。子供たちに野外での排泄を止めさせ、病気の発症と学外への感染拡大の抑制がその理由です。それぞれの家庭でも、子供たちが、より一層良い衛生習慣を身につけることで、地域全体へその恩恵が広がっていきます。

「世界手洗いの日」を主催したディンディ小学校のCristos Ntota教頭は、ムワンダマにおける改善された衛生環境と上昇し続ける教育水準との間に存在する、同氏が唱える相関関係について次のように語っています。 「衛生関連のプログラムやインフラが存在しなければ、子供たちは苦しみ、病院に行き学校へは来なくなるでしょう。国全体がその影響を受ける可能性があります。しかし公衆衛生は発展の始まりであって、さらにこの取り組みを広域に推進することで、未来の労働力を築き、国全体が繁栄するのです。」 過去には、彼はこう言っています。「子供達、特に女の子は、粗末なトイレを使うのが恥ずかしい為に学校を休んでいました。病気がちでもありました。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)が設置した新しい設備がこの状況に変化をもたらしてきたのです。」
ムワンダマ村の公衆衛生改善のために次に取り組むべきことは、ディンディ学校への清潔な水の供給です。バンダ氏によれば、現在運用している浅井戸を改良する計画が実行されています。太陽光を動力とする複合型水道システムを用いて、ポンプで水を組み上げ、直接学校へ届ける仕組みです。 バンダ氏はこのように述べています。「私たちは8つの学校に雨水の採集設備を提供しました。また、同設備が残りの学校への設置も現在進行中です。手洗いの場を16箇所設置しました。さらに、16箇所が現在建設中です。4つの試錐孔(井戸)が新たに建設され、人が水を飲めるようにするには、マラウイ品質基準局が求める基準値を満たす必要があり、水質管理処理(塩素殺菌)を行うため、それに必要な薬品を各学校へ提供する予定です。
私たちは、現在、地域の全校で主に女子児童の月経衛生管理(MHM)に取り組んでいて、女子児童に配慮した手洗い設備を兼ね備えたトイレの設置を進めています。水と公衆衛生は密接に関係し、連動しています。
バンダ氏はまた、ネルソン村長の村における公衆衛生の改善に胸を躍らせています。その村はムワンダマ集落のひとつで、109人の人々が生活しています。28世帯すべてのトイレに設置する足を乗せる踏み台(SanPlats)を天日干ししています。すでに、全ての家庭に手洗い設備が備え付けられていて、送水ポンプで村の中心へ清潔な水が届けられています。 「私たちの子供が下痢や、マラリア等の他の病気に感染する頻度が減少したという事実は一番うれしく思っています。」とネルソン村長は笑顔で語りました。
バンダ氏によれば、「手洗いと公衆衛生が日々のウイルス感染予防に不可欠なものとして、人々に浸透してきています。このことが、この村を特別なものにしています。ムワンダマはすでにこの例に倣っています。

[翻訳ボランティア] 学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 国際ビジネス学科
総合英語コース <通訳専攻>1年 須田 千紗穂、高木 輝幸、宮田 慎吾、向井 優衣

ミレニアム・ヴィレッジからレポートが届きました ③

Sauri-101613-296-680x382すぐわかる、マラリア検査

Kyu Leeからの報告

昨年の雨季、ジャクトン・オルコ氏は一日300組を超える母子にマラリアの検査をしたことを思い出した。「こんなに忙しいのは生まれて初めてだったよ。」と彼は話しました。しかし、ケニア西部に位置するサウリ村(ミレニアム・ビレッジ)では、マラリア病の感染率は、これまで年々急激に減少してきました。医師の絶え間のない取り組みがその理由の一つだと彼は考えています。

オルコ氏は2005年からバル・サウリ医療施設で研究員として勤めています。当時彼は物置小屋のような部屋で顕微鏡に目を釘づけにして、血液のスライドを一日中観察していました。同氏によると、ドアの周りには日干しされているスライドが散らばっているので、それらを踏まないようにするのが大変だったそうです。オルコ氏は一日に30枚、あるいは40枚のスライドを検査することもありました。Sauri-101613-275

アーテミシニン併用治療法[ACTs]を処方するために必要な第一歩は、血液中に熱帯熱マラリア原虫、つまりマラリア寄生虫がいるかどうかを検査することです。クロロキンのような抗マラリア治療薬は何年も前に、効果がなくなってしまいました。サハラ砂漠以南の地域で治療薬の過剰投与により、体内のマラリア寄生虫が耐性をもってしまったのがその原因です。

2011年、迅速診断検査[RDTs]が導入され、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(以下、MVP)は、同検査をいち早く採用し、MVPで運営する多くの病院で利用されました。針で指先をちくりと刺し、板ガムのような小さいプラスチック装置にわずか一滴の血をたらすだけで、子供がマラリアに感染しているかどうかが、ほんの数分でわかるのです。そして、検査の結果が陽性の場合は、一回分の抗マラリア薬が患者に手渡されます。

ここサウリ村で、マラリア感染率が人口の約半分から10%未満まで減少したとオロコ氏は証言します。最近では、MVPが新しく建てた大きな研究室で、一番忙しい6月と7月でも、一日平均100件近くの検査を行うことが可能になりました。

現在、迅速診断検査[RDTs]は、地域の医療従事者には欠かすことのできないものになりました。それは、必要に応じて、家庭でも短時間で検査及び薬の処方ができるからです。年々、目にする(状況の)変化がオルコ氏の原動力になっています。そして同氏は、マラリアが過去のものとなり、この検査が必要でなくなる日が訪れることを待ち望んでいます。

 [翻訳ボランティア] 学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 国際ビジネス学科

総合英語コース<翻訳専攻>1年 上田 湧也、鹿谷 卓史、李 春姫

ミレニアム・ヴィレッジからレポートが届きました ②

large_IMG_2425_croppedウガンダ、ルヒーラ村の社会性と情動の学習SEL

Golda Calonge [ゴルダ・キャロンゲ] からの報告

 

上述:ルヒーラで行われている若年女性を対象としたエンパワーメント・プログラム「Eminyeeto」に参加する女性達   ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)でHIVウイルス / エイズ(HIV/AIDS)及び結核対策イニシアチブの責任者であるYanis Ben Amor医師、そして、コロンビア大学所属内外科専門学校医学生のMichael Healy氏は、2010年にウガンダ、ルヒーラ村で世代を越えた性交渉 / CGS [cross-generational sex]に関するデータを収集するため、民族誌学的評価を行いました。

この団体は、無作為に抽出した18歳の若年女性を対象にサンプル調査を行い、彼女らに幼少期を振り返ってもらい、当該本人もしくはその友達が、年上の成人男性と性交渉を持ったことがあるかについて回答を求めました。ルヒーラの少女を含む若年女性の70%から80%が「当該本人もしくはその知り合いがCGS[世代を越えた性交渉]の経験がある」と回答したことが明らかになりました。

CGSとは、若い女性が年上の成人男性と、学費や携帯電話といった援助と引き換えに、合意の上で行われる性交渉だと見なされています。そういった性交渉は学齢期の女子生徒に悪影響を及ぼしているのです。特にHIV/AIDSの感染リスクを増大させ、自尊心をも失わせるといったようなものがその例としてあげられます。   社会性と情動の学習[SEL]イニシアチブは、上述の評価結果を受けて開始され、CGSの社会心理的影響に対処するため、学校の教育現場における思春期の女子生徒に対する支援提供を目的としています。この取り組みは女子生徒の自己管理、自己認識、社会的認識、責任ある意思決定、対人関係構築に必要な能力など、中核能力の向上・啓発につながります。

SELは生殖保健サービスの提供及び収入作り活動の指導と合わせ、学内外を問わず、少女を含む若年女性の健康面、経済面、教育面でのニーズに対応すべく、包括的な取り組みを実践しているのです。   特別支援教育と社会福祉士としての私の経験がSELの価値を気づかせてくれました。それは、アメリカの複数の学校で導入したSELの成功です。この実施校では、教育目標を支援するためには、女子生徒の社会心理的要求に対応することが必要不可欠であると認識していました。SELはアメリカですでに導入され、いじめ、暴力、不登校とこれに付随する問題の発生を減らすために行われているのです。

ルヒーラ村のミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)に赴任した時、文化{いぶんか}との付き合い方に富んだ指導案[指導の手引き]を作成するため、実地調査記録を正確に適合させ改変することが私の役割でした。また、社会責任意識の養成に取り組むモーニングサイド・センターの支援で、私はルヒーラ村の現状に合わせたガイドラインやレッスンプランの例を得ることができ、現地で得た関係者からのフィードバックと合わせその作成に利用しました。我々は(人として)成長する上で直面する難しさと素晴らしさという普遍的なテーマの存在について社会に広く知らしめる中身のある証言[記録]を作成してきたと思っています。

3月半ば、私はルヒーラ村で(授業)カリキュラムに関する教員研修に立ち会う機会に恵まれました。研修に参加した教員は女性ばかりで、各々の学校で、思春期の女子生徒のためのアフター・スクール・プログラムを運営することにより、生徒と強い関わり合いを持っている方々ばかりでした。   教員研修終了後、地域社会のニーズに対応するため、地元の専門家と連携して指導案[指導の手引き]の改訂と改善を続けることで、とても刺激を受けました。我々は、教員に感想や意見を求めましたが、その回答の多くは圧倒的に肯定的なものでした。   しかしながら、1つのコメントが目に止まりました。ある教員に、男子グループや男女共学校でもこのレッスンが導入されるかもしれないのに、なぜ年配の男性教員を招かないのかと尋ねられたことです。私は彼女の質問に対して、プログラムに関わる教員のみを研修対象としているということ以外、明確な回答ができませんでした。なぜなら、それが唯一、このルヒーラ村の地域社会とのつながりだからです。よく考えてみると、SELの基本的要素を教えるという不釣り合いな責任を女性教員だけに負わせている今、少女を含む若年女性のエンパワーメント教育を本当に実施できていると言い切れるのか、疑問に思いました。

少女を含む若年女性のエンパワーメント教育の支えとなるよう、我々のこのプログラムに大きな役割を果たす男の子や成人男性を動員することが、次のステップにつながると私は考えます。この支援制度を基にして、SELカリキュラムが強固で持続可能な地域コミュニティー形成に寄与させていくために、女性教員は、この支援に対する責任と認識を最高責任者として背負っているわけではありません。教員がどのようにすれば適切に生徒を医療従事者や宗教指導者といった他のコミュニティー・リーダーにつなげることができるか、更なる教員研修を行う必要があります。

当初は、CGSの影響を受けやすい人の社会心理的サポートを行うために、SELカリキュラムが導入されましたが、これら取り組みが生徒にとって今、どんな問題が重要か尋ねる機会になったとも考えられます。それゆえに、日頃から新しい改善点を取り入れ、SELカリキュラムの改訂と改善に取り組むべきです。SELカリキュラムは、教育原理以上に教員の支援ツールとしての役割を担い、教育者、生徒、そしてコミュニティー・メンバーの一番良いところを引き出すのに役立てることができます。

SELはミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)に重要な影響をもたらします。もしこの試験的な新しい試みがルヒーラ村で成功を収めれば、CGSが横行している他の地域でも、強化・改善された学校の教育現場におけるこの支援から恩恵を得ることが叶うかもしれません。医療チームは現在、SELの活用効果調査を行っていて、登校している生徒と不登校の生徒(両者)の自信、リーダーシップ、責任ある意思決定に関する指標分析を進めています。この調査結果は、ルヒーラのみならず、地域を越えて、少女を含む若年女性のプラスになるのです。

 

[翻訳ボランティア] 学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 国際ビジネス学科

総合英語コース <通訳専攻>1年 日和田 茉美、藤本 桜子、増井 達大、松山 佳奈

ミレニアム・ヴィレッジからレポートが届きました!①

ハチミツが支える村 ~ ムボラ・ミレニアム・ビレッジ~
Frederic Geigerからの報告

西タンザニアにあるタボラ地区は、ミオンボ森林地帯に生息するハチが作るこげ茶色の蜂蜜が有名な国内最大の蜂蜜生産地区です。
この地域の気候と地形条件が国内外問わず、 知名度の高い、美味しくて高品質な蜂蜜を生み出すのです。 ムボラ村(ミレニアム・ビレッジ)に住む多くの地元養蜂作業員は、蜂の巣から蜂蜜を収穫していますが、この地域で採用されている装置や技術が原因で、最近までその生産量には限界がありました。市場への交通の便の悪さやビジネスに関する知識不足もまた、商業としての養蜂産業の成長を妨げてきました。

ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)は、養蜂場を支援し、蜂蜜の生産を近代化、商業化する取り組みに着手しました。
ほとんどを自給自足で生活している農耕社会で、タボラ地区の養蜂従事者の持続可能な生計の安定と食の安全を保証することがその目的です。 現代の養蜂技術を採用した場合の生産量は、1年に1つの巣から60kgも見込まれるですが、従来の技術の場合、わずか6kgしか生産できません。つまり10倍増になります。
従来の巣箱は、ハチが巣を作ることができる普通の木製か粘土囲いのものが使われます。蜂蜜を採取する場合、養蜂作業員は蜂の巣を壊さなければならず、蜂蜜を再度作り出せるようにハチは再び巣を作らなければいけません。
それとは対照的に、最近用いられている巣箱は取り外し可能で、あらかじめ巣が取り付けられています。これにより、ハチは蜂蜜の生産にもっと力を注ぐことが可能になります。遠心分離機を使うことで、養蜂作業員はハチの巣を壊さずに割板製の巣箱から蜂蜜を採取することができます。そして、ハチはすぐに蜂蜜の採集を再開できるのです。 これらの技術改良は、養蜂作業員にとって多くの利点があります、例えばより少ない巣箱でより多くの蜂蜜が生産されますし、より狭い範囲に巣箱を設置することができるので、蜂蜜採取の簡素化につながるでしょう。また、この技術で生産される蜂蜜は、より品質の高いものになり、さらに高値での販売が可能となります。
オーガニック認証を受けた蜂蜜― 加工処理施設の建設も現在計画されており、さらに養蜂場経営者への増収増益が見込まれています。
ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)は、これまで養蜂経営者を支援し、協同組合化の推進に貢献してきました。これにより、養蜂事業の完全資本化が可能となり、合理化された生産技術の導入で、交渉力向上と業務効率の改善につながりました。

2012年には、190人の養蜂経営者が結集し、ルオラ養蜂協同組合を設立しました。現在、同組合は3000個の蜂の巣を所有していて、今後5年間のビジネス計画を策定、そして今年の3月には同組合の正式な法人登記が叶いました。 これまでは、ほとんどの養蜂従事者は自宅で蜂蜜を売っていました。そして、さらに市場販売で利益を上積みしていた養蜂従事者は、市場へのアクセスが乏しい事情から中間業者に非常に少額で蜂蜜を売らざるを得ませんでした。中間業者は蜂蜜を安く仕入れ、それを市場で販売することで利益を見出していたのです。
しかし新しい枠組みが導入された現在では、ルオラ養蜂協同組合が主要市場としての役割を果たし、同組合に加盟する養蜂場が生産した全ての蜂蜜が適正かつ適当な価格で取引されています。

明るい話題は、将来、市場となる可能性のある地域の存在です。タボラ地区で生産される蜂蜜は、中東地域のみならず、オランダ、ドイツ、イギリス、日本、中国でも人気です。健康意識・志向の高い市場では、蜂蜜由来成分を含む薬や化粧品のみならず、人工甘味料に替わり、健康にさらに良いとされる蜂蜜を原料とする製品への需要も高まってきています。 国際連合食糧農業機関(FAO)によれば、2008年の蜂蜜世界生産量は、推定150万トンに達し、2015年までには、さらに200万トンに達すると見込まれています。 以前は天水農業でなんとか自給自足の生活を立てていたこのムボラ村の養蜂従事者にとって、この自立した収益源の確立は食糧安全と繁栄に向けたとても重要な先駆けです。ムボラ村での養蜂事業は、世帯収入を引き上げる上で、最も可能性を秘めた経済活動の一つであり、それゆえに同事業は2015年以降もムボラ村の持続可能な社会づくりにおける大切な一歩なのです。

[翻訳ボランティア] 学校法人山口学園 ECC国際外語専門学校 国際ビジネス学科
総合英語コース <通訳専攻>1年 小倉 美玖、窪田 光、中村 建登、松山 さくら