代表メッセージ
ミレニアム・プロミス・ジャパン理事長
鈴木りえこ
2015年4月、おかげさまでミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は、設立7周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご指導とご協力の賜物と、関係者一同心から感謝しております。
MPJでは、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を目指して、サハラ砂漠以南の僻地にあるミレニアム・ビレッジの人々の自立支援をはじめとして、国内ではMDGsや貧困削減をテーマとした研究会を開催、若者やシニアをミレニアム・ビレッジへ派遣するなどの活動を行っています。

2010年度の主な活動は、ウガンダのルヒーラ村にRyamiyonga小学校を建設し、同じくルヒーラ村の女児17名が寄宿舎付の中学・高校で学ぶための奨学金を提供し、マリのミレニアム・ビレッジへ出かけ、酪農事業支援の為の事前視察などを実施いたしました。
Ryamiyonga小学校は、関西のNPO法人アミティエ・スポーツクラブの会員である小学生約5000人の寄付により建設されました。ルヒーラ村では小学生はもちろんPTAや先生達も感動して、彼らも少しずつ費用を負担する事になりました。さらに、村の女児達は中等教育進学のために努力し、全国小学校卒業認定試験(PLE)で優秀な成績を収める子が次々に現れ、関係者を驚かせています。
また、東大生が中心となって活動しているMPJユースの会の学生12名が、東大国際交流活動等奨励事業から奨励金を受け、MPJ会長・理事長、プロボノ3名とともにルワンダを訪問致しました。ルワンダでの主要な活動は、国立大学の学生と国際会議を開くことでした。彼らは、中央銀行総裁と面談、大統領府や外務省、経済団体、UNDP、日本大使館などを訪れ、非常に有意義な体験を経て、大いに成長して帰国いたしました。ルワンダ滞在中には、ミレニアム・ビレッジ(マヤンゲ)も訪れ、村人たちと交流したこと、虐殺記念館を訪れたことなども深く印象に残っているようです。
今後の新たな活動としては、MPJ特別顧問の皆様をはじめ、アフリカ専門家の方々のご協力を得て、リーダー育成のための「ビジネスマン研修プログラム」を企画しています。
また、貧困削減をはじめとする「人間の安全保障」をテーマに活動しているMPJでは、東日本大震災という未曽有の危機に直面し、国内外の災害救援活動にも従事できるよう定款を改めることにいたしました。JANICやジャパンプラットフォーム、動く→動かす、などのNGOネットワークにも参加し、活動の輪を広げていく所存でございます。
大震災後にアフリカ諸国のミレニアム・ビレッジの人々も「Pray For Japan」の暖かいメッセージを送ってくださり、被災地の方々のみならず私たちも勇気づけられました。「世界はひとつ」という信念のもと、今後も微力ながら活動を続けていきたいと願っています。