ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

マラウィのビレッジより 最新の活動レポートが届きました!(第5回)

Mwandama(ムワンダマ)にてインターンを行っている唐須史嗣さんからの身辺雑記をご紹介いたします。

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2010年7月13日(火):「死」
先日スタッフのお母様が亡くなられました。マラウィに来て7週間目、スタッフの家族の不幸は覚えているだけで3回目。マラウィの人達にとって「死」というのは身近な存在です。ここでは葬式をする際、道路の両方面100メートル程の位置に木の枝を数本並べます。車や自転車は木の枝を合図にスピードを落とす、このような風景もしばしば目にします。
2010年7月15日(木):肥料とfertilizer
以前述べたように、Masters in Development Practiceでは、科目の一つとして農業や食料安全保障について勉強します。マラウィは2005年以降、政府の肥料補助(fertilizer subsidy)プログラムによって、主要産物であるトウモロコシの生産量を数倍にも増やすことに成功し、開発業界から注目を浴びています。
その一方で、肥料を使うことに対して批判の声も聞こえます。
一昨日バスに乗りながら考えていて、「肥料」と”fertilizer”ではニュアンスが違いませんか? 英語で”fertilizer”と言うと、大手の農業関連企業の悪どい行動や、環境への影響等をつい思い浮かべてしまうのですが、「肥料」と日本語で読むと大方ポジティブな印象しか受けません。僕だけでしょうか?
2010年7月22日(木):31歳
小さい頃は同じ誕生日の友達にはライバル心のようなものを感じていた。小学校二年の時に同じ誕生日のインド人の同級生のピンク色の下着を馬鹿にして喧嘩になったのも、そういう競争心から出た行動だったのかもしれない。
でも31年も生きていて社会に出ると少し状況も変わる。同じ誕生日の人に会っても驚き喜ぶのはせいぜい1分程。
今住んでいるマラウィの家には僕達研修生4人の他、家の主であるUNDPの31歳のマネージャー、家のまわりの手伝いをしてくれる彼の23歳の甥、それと警備兼庭師の31歳の男がいる。僕を含め、3人が31歳だ。しかも庭師と僕はたった1ヶ月違い。マラウィまで来て一緒に住んでいると、妙に親近感が湧いてくる。とともに、僕達三人の生い立ちや置かれた状況の違いを改めて感じる。
今まで開発関係の本を読んだり、現場で活躍している人達の話しに、こういう仕事を始めたきっかけを聞くと、良くあるのが「生まれた場所が異なるだけでここまで違う人生になる。少し間違っていたら飢えに苦しんでいるのは私だったかも知れない」と言う様な答えである。
常に自分より大変な状況に置かれている人を見、比較しながら毎日を送っていたら、少なくとも僕は幸せに生きることができない。でも自分の置かれた幸せな境遇を忘れずに感謝することは大切だと思う。そういう気持ちを持ちながら行動したら、少しだけましな世界になる。そのような気がする。

以上