ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

カテゴリー:MPJユース

MPJユース・五月祭報告

MPJユースは、5月20日・21日に開催された東京大学第90回五月祭にて、ガーナ研修の報告会を行いました。

 

五月祭2017年

 

ガーナ研修は、以前のブログ(4月28日付)でご紹介した通り、2017年2月10日から2月26日の約2週間に渡り、現地機関訪問・ミレニアムビレッジでのホームステイ・現地大学生との学生会議等を実施いたしました。これらを通じて得られた学びは、研修に参加したMPJユースの学生13名にとって貴重なものとなりました。

 

今回の五月祭報告会は、4月に行われた研修報告会に引き続き、ガーナ研修で得た学びを発信する場として用意したものです。特に五月祭は、一般の来場者が多く訪れる学園祭であるということもあり、ガーナ研修報告の集大成として準備しました。

五月祭報告会では、4月の報告会でも行った現地での活動報告に加えて、各々のメンバーが各自の関心に基づいて行った個人研究の発表も行い、ガーナ研修での活動をより積極的に発信することが出来たのではないかと考えております。来場者の方からも多くの質問を頂き、外部の方と意見交換をする貴重な機会となりました。

 

五月祭②

 

報告会は両日とも1日2回、1時間~1時間半程度での開催でしたが、報告会以外でも来場者の方にアフリカについて知ってもらおうという主旨で、ルワンダ産コーヒーの販売や、アフリカに関する展示等も行いました。報告会を含め、ご来場頂いた多くの皆様には、深く感謝申し上げます。

 

MPJユースは、普段の学びを発信する貴重な場として東京大学五月祭及び駒場祭を活用していきたいと考えておりますので、今後も東京大学の学園祭にいらした際は、MPJユースの企画へ足を運んで頂けたら幸いです。

 

ガーナ研修の報告書は下記URLよりご覧になれます。

https://drive.google.com/file/d/0B5rVaVXPLkjxeC1uLVZGRDNEMzA/view

 

MPJユース

藤原風輝

 

 

MPJユース・ガーナ研修の活動報告!

MPJユースは2月10日~2月26日の日程でガーナ研修を実施しました。
内容は主に3本の柱、現地機関訪問・ミレニアム・ビレッジ、Bonsaasoでのホームステイ・現地大学生との国際学生会議から成り立っています。

 

本稿では、エンクルマ記念公園・野口英世記念医学研究所・ボンサーソ村への訪問についてこの度完成したばかりの研修報告書から抜粋してご紹介したいと思います。(報告書の完全版へのリンクは本稿の最後に記載してあります)

 

エンクルマ記念公園
私たちが最初に視察を行ったのは、今からちょうど60年前の1957年にガーナを独立に導いた大統領、クワメ・エンクルマの記念公園(Kwame Nkrumah Memorial Park) だ。ガーナを観光するとしたらきっとここは欠かせない観光スポットだろう。

この公園内にエンクルマと彼の妻の遺体が埋葬されている。記念公園自体が広大な敷地を有していて、敷地内ではガーナの独立やエンクルマに関する貴重なものをたくさん見学することができた。1966 年に軍事クーデターが起こり、エンクルマがギニアへ亡命したのちに倒されてしまったエンクルマの銅像も、頭と胴体が分かれた状態ではあったが展示してあった。その像とは別に、噴水とエンクルマの像があり、こちらもまた壮大でガーナにおけるエンクルマの存在の大きさを感じた瞬間であった。

また、公園内には資料館も存在し、エンクルマが重要な場面で着用していた服やガーナの独立に関する写真や本などなかなか見られない貴重な品々が展示されていた。中には日本語でガーナの政治について書かれた本も展示されていて驚いた。この記念公園を回った中での一番の驚きは、エンクルマが独立宣言の時に立った台がいまだに存在し展示されてあり、登ることができるということだ。メンバーの一部が登ってみたが、ガーナは今年で独立から60周年ということもあり、台へ上る階段はもう壊れそうだった。

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エンクルマ像前にてメンバーの集合写真

 

野口英世記念研究所
2月16日午後に野口記念医学研究所(以下、野口研)を訪問した。東京医科歯科大学から共同研究にいらしている大橋様へのインタビューの後、寄生虫部の研究室を見学させていただいた。

 

野口研は野口英世の功績を記念しその志を継ぐため、1979年に日本のODAによって設立された。熱帯医療の最先端研究を担っており、エボラ出血熱の流行の際にも研究拠点として活躍した。また、現在は下痢症の解明・蚊媒介ウイルスの解明・薬草による新薬開発の3つを大きな指針として研究を進めており、ガーナの保険・医療水準の向上にも大きく貢献している。

 

主な研究指針の一つである薬草による新薬開発について、その一環として、2010年から日本のODAを用いてJSTとJICAとの共同研究プロジェクトが行われた。このプロジェクトではガーナの伝統医療に用いられているハーブからNTDsに対する有効成分を抽出し、薬剤開発につなげようという試みが行われた。100種の生薬に絞って始められたこの研究だが、その後8種類に絞られ、2015年にはその中からNDGsの病原虫の一種であるトリパノソーマに有効な単一成分の抽出に成功した。

 

このように時間とお金をかけて行われる創薬だが、実際には、製品化された薬剤が必要とされるアフリカの地域で正しく使用されないという問題がある。かつてのマラリア薬であるクロロキンは、高価な薬剤を買えないような人々に対してWHOによる無償供給がなされた結果、人々の薬剤濫用によって薬剤耐性を持つ病原虫を生み、有効なマラリア薬ではなくなってしまった。このような問題を解決するのは困難であり、教育・政治・国際社会など様々な側面から対処していく必要がある。

 

研究室を見学して最も印象的だったのは、研究者たちの活気だった。研究をしている学生の多くは大学院に進むために奨学金を必要としているのだそうで、彼らの強い熱意にも納得がいった。学生であっても一人一人が自分なりに研究の動機を持ち、能動的に研究をしている姿は、日本の学生にも見習うべきところがあるように感じた。

 

活発に研究が行われ、実際に多くの成果を出している野口研だが、長期的な運営を考えるにあたって、幾つかの問題点もある。その一つに、研究にかかる莫大な費用と、最先端の高価な研究設備を維持していくための費用の確保がある。現状では大部分を日本のODAによりまかなっているが、長期的な医療研究の発展にはガーナ政府によるサポートが必要であるように考えられる。ガーナと日本が医療研究を通して良きパートナーであり続けるためにも、これからの研究体制を考えていくことは重要であるだろう。

 

野口記念医学研究所入り口にて

野口記念医学研究所入り口にて

 

ボンサーソ村
私たちは2017年の2月17日から2月19日にかけて、ガーナ第二の都市クマシの郊外に位置し、ミレニアムビレッジに指定されているBonsaaso村にてMillennium Village Project(以下、MVP)の視察を実施した。日中は現地ガイドの引率の下、カカオ豆農園やヘルスケアセンターをメンバー全員で訪問し、MVPが始まる前後でどのような変化が起きたかについて話を伺った。夜は2〜3人ほどのグループとなり、村の住人の家にてホームステイを実施した。

 

Bonsaaso村は2006年にMillennium Villageとして認定され、2015年のプロジェクト終了まで、10年間にわたり支援を受けていた。この村がMVに選定された要因として、金鉱山の採掘や木材伐採に伴い土地が荒らされて道路環境が劣悪となり、他地域に比べて物資確保、通院等の交通が不便であったうえ、マラリアの罹患率が他に比べて高かったことがあった。そしてこうした問題はこの10年間を経て、大幅に改善されたと言える。プロジェクト結果の仔細について記すと紙面を圧迫するので割愛させていただくが、当初の設定目標を大幅に超え、現在のガーナの一般家庭の生活水準よりは高いところにすでに到達しているように感じられた。

 

現地ガイドの話によると、プロジェクト期間中は村の外部から派遣された専門スタッフを中心にプロジェクトを進めていたが、任期後、スタッフがガーナから撤退しても発展が持続するように、村のリーダーへの円滑なプロジェクトの引継ぎを完了させているとのことだった。

 

MVPが終わった現在は彼らが中心となり、中長期的な視点での発展を達成し、全家庭の中所得家庭への移行を果たすべく、新たに動き出している段階である。

 

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最後に

 今回のガーナ研修は一年生が多かったこともあり、とても賑やかで楽しい研修となりました。急速に発展を遂げていく国ガーナにおいて、メンバー個人がそれぞれの関心に基づいて、たくさんのことを吸収できたのではないかと思っています。

 

 この成果は、来月20、21日に開催予定の東京大学学園祭の五月祭でもお伝えしたいと思っておりますので、ぜひご来場ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

 

 それでは最後になりましたが、今回の研修にご支援をいただいたMPJ理事長鈴木りえこ様をはじめとする皆様に心より感謝申し上げ、本稿の締めくくりとさせていただきたいと思います。ほんとうにありがとうございました。

 

 

報告書へのリンク

https://drive.google.com/file/d/0B5rVaVXPLkjxeC1uLVZGRDNEMzA/view

 

MPJユース(前)代表

川溿晃平

 

豊島区立明豊中学校のオープン講座で講演しました!

去る3月4日、豊島区立明豊中学校でのオープン講座にて、MPJ理事長である鈴木りえことMPJユースからの代表2名(大畑毅志さん、岩澤万菜さん)が「貧困削減について考える授業」として講義を行いました。

 

「オープン講座」とは、7~8つの講義を同時に行い、生徒さんが希望する講義に参加するという行事で、今回はその一つとしてアフリカについてお話するという機会をいただきました。オープン講座では各分野で活躍する方々のお話を伺い、生徒さんの将来の夢や進路決定に向けての参考、さらには苦難を乗り越えて生きる力の糧となるような生き方を学ぶ機会として同校が開催しているそうです。   保護者の方々にもご参観いただける形式でしたので、当日のMPJの講演には3名の保護者の方々にもご参加いただけました。

 

 

明豊中学校講演3(質問)(圧縮後) 今回はMPJ理事長である鈴木の他に、先月アフリカ研修としてガーナを訪問したMPJユースのメンバーである大畑さん、岩澤さんにも代表としてご協力いただき、ガーナの報告会もしてくださいました。

後日、明豊中学校の生徒さんから感想文も寄せられましたので、一部抜粋し紹介させていただきます。

 

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これからはもう少し勉強を頑張ろうと思った。世界には学校に行けなかったり、学びたくても学べない子どもがたくさんいるから。学べることはとても恵まれていると知れてよかった。

(3年 男子生徒)

 

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今回の講座を受け、世界のために自分も何かしたいと思うようになりました。まだ将来の夢が明確ではないので、世界にはいろいろな人々や場所、課題があるということを頭におき、視野を広げながら見つけていきたいです。 私は今までの人生で「自分はだれかに必要とされているんだ!!」と大きく感じたことがありませんでした。しかし、お話を聞いていくうちに、グローバル化が進む現代を生きる私たちは、自信の意志や力で必要とされる人間になることができると思いました。

(3年 女子生徒)

 

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物を大切にし、水や食べ物があること、お腹いっぱいに食べられることの幸せをこれからしっかりと感謝したい。 私は親に言われて小学校を卒業したらアフリカにランドセルを寄付しました。最初はランドセルなんて使わないし、意味ないと思っていましたが、たくさんの資料を見て、少しでもアフリカの子供たちの役に立っていればいいなと思いました。着れなくなった洋服などがたくさんあるのでそういうものをアフリカに送りたいと思いました。

(2年 女子生徒)

 

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今まで「当たり前」と感じていたことに感謝するようになった、将来の事を考えるきっかけになった、と多くの生徒さんたちから感想をいただきました。 少しでも生徒さんが将来を考えるきっかけになっていれば幸いです。

 

明豊中学校の皆さん、ありがとうございました!!

ガーナのミレニアム・ビレッジを訪問しました!

小学校訪問

小学校訪問

2月11日から21日まで、MPJユースの第7回アフリカ研修(研修先:ガーナ)の前半日程に同行し、MPJ理事長の鈴木りえこがガーナを訪問いたしました。今回、研修に参加したのは、川溿晃平さん(MPJユース代表)ら13名(東大や東京外国語大学の学生など)で、鈴木は学生たちと一緒に在ガーナ日本大使館、JICAガーナ事務所、JICA青年海外協力隊員たちが活動する現場、地方都市クマシから片道4時間のミレニアム・ビレッジなどを視察させていただきました。青年海外協力隊員たちの活動現場を訪れるたびに感じることですが、彼らの開発に対する情熱と、現地の方々への敬愛、現地の人々が日本の学生たちを心から歓迎してくださったことに感謝しています。

訪問したCHPS

訪問したCHPS

首都アクラから車で2時間程度の近郊にあ青年海外協力隊員の方たちが日本で研修を受けたガーナの方々と保健・教育分野で地道に活動している現場では、学生たちは特にCHPS(コミュニティ・ベース保健計画サービス)と呼ばれるシステムに関心を持ったようでした。これは医者や看護士などの医療専門家が少ないガーナで、政府が戦略的に保健アクセスの格差と保健分野での貧困削減を目指したものです。CHPSは、郡保健局が主導して約3,000~5,000人ずつのCHPS郡に分け、コミュニティ保健委員会とコミュニティ・ヘルス・オフィサー(CHO)を設置します。そしてCHOが郡内の担当家庭を訪問し、保健指導や簡単な診療を行ったり、連携する病院へ患者を送ったりするというものです。実験的に行われたCHPSでは、乳幼児死亡率が大幅に削減されるという成果を挙げたそうです。

学生が宿泊させていただく家族

学生が宿泊させていただく家族

また、MPJユースの学生たちは2~3名に分かれて、ガーナ第2の都市クマシから車で片道4時間の僻地にあるミレニアム・ビレッジ(Bonsasso)の村人の家に2泊させていただきました。理事長・鈴木にとっては、2012年にやはりMPJユースと訪れて以来5年ぶりの訪問でした。もともと金が採れる地域で、以前から貧困のほか、違法採掘や児童労働などが問題になっていましたが、2,3年前に地域内に金を採掘する会社が設立され、村にたどり着くまで5回も検問ができていて、すっかり敷居が高くなっていました。

発展した村の様子

発展した村の様子

ミレニアム・ビレッジの担当者は、ビレッジの成果により村人が働く意欲を抱いていること、他の村々に比べてインフラが整っていることなどが会社を誘致した成功要因となっていると語ってくれました。一方、村では露店が増え、家を新築した人も少なくなく、驚いたことにタクシーが5台も待機していました。これまで様々なミレニアム・ビレッジを訪問しましたが、タクシーを見たのは初めてでした。学生が宿泊させていただく家は担当者が特に環境の良い家々を選んでくださったそうですが、電気も水もあり、暑さを除いては期待以上に快適だったようです。MPJユースの学生たちは、ビレッジ滞在の後、首都に戻ってガーナ大学の学生たちと国際学生会議を開催いたしました。学生会議に関しましては、MPJユースから報告させいていただきます。

お世話になった吉村馨大使をはじめ日本大使館の皆さま、牧野耕司JICAガーナ事務所長をはじめJICA関係者の皆さま、ミレニアム・ビレッジの皆さま、学生たちは本当に良い経験をさせていただきました。改めて心からお礼を申し上げます!

第29回研究会報告書を公開しました!

去る6月18日に、MPJとMPJユースの共催で東京大学内で開催いたしました第29回研究会の報告書が完成いたしました!

今回の研究会では、テーマを「アフリカの政治と開発-ルワンダをめぐって」と題し、アジア経済研究所の地域研究センター長を務められ日本におけるアフリカ研究の第一人者である武内進一先生にご登壇いただきました。講義の前半では、武内先生が携わられてきた開発というフィールドについて、また近年のアフリカ全体における政治体制や紛争の状況について解説をいただきました。講義後半では、先生のご専門であるフランス語圏地域の中部アフリカに位置する国ルワンダに焦点を当て、その政治と開発に関して、また国民和解についてもお話をいただきました。

講演される武内先生

講演される武内先生

昨年度ルワンダに関する勉強会を多く開催し、今年2月には実際にルワンダへ渡航したMPJユースのメンバーも多く参加し、するどい質問で会場は大いに盛り上がりました。

時代と共に移り変わるアフリカを長く見つめられ、冷静にその過去と未来についてお話される武内先生の姿がとても印象的でした。アフリカの政治や開発についてあまりわからないという方でも、とても聞きやすい内容だったのではないでしょうか。

ご興味のある方や当日ご参加できなかった方は、こちらの報告書で講演の内容をご確認いただけます。ぜひ一度、ご覧ください!

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