ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

カテゴリー:南スーダン難民支援

【ウガンダ北部・南スーダン難民支援事業】心理社会的ワークショップ研修に参加しました!!

MPJでは今年からウガンダ北部に位置する南スーダン難民居住地区にて、南スーダン難民の子ども達を対象とした心理社会的支援を新たに開始いたします。

 

その活動を開始するにあたり、本年2月6日より3月30日まで、Readyforにてクラウドファンディングに挑戦し50万円の活動資金を募っていましたが、先月その募金活動が終了し目標を上回る、63.7万円のご寄付を集めることができました!

 

ご寄付くださった方々、またSNS等でシェアして応援して下さった皆様、誠にありがとうございました。ご寄付は南スーダン難民の子ども達のために大切に使わせていただきます。

 

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さて、今回は現地で心理社会的ワークショップを実施するにあたり、事業担当者や現地駐在員が日本の心療内科医・桑山紀彦先生のもと、事前研修を3月下旬に実施しましたのでそちらをご紹介したいと思います。桑山先生には、事業の専門家として現地でもご指導いただく予定です。

 

<心理社会的ワークショップ>

まず始めに、トラウマに関する講義や、ファシリテーターに必要なもの、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が起こる過程や症状、心理社会的ワークショップの目的など、机上での研修を受けました。心理社会的ケアは、トラウマを抱える子ども達がPTSDに陥る前に予防することが目的です。

 

講義後には、実際に全員で参加者として心理社会的ワークショップを実施し、ファシリテーターとしての参加者との向き合い方や、ワークショップの進め方を学びました。

私たちもプライベートで抱えているトラウマ体験をもとに、絵画や工作、そして作詞にも挑戦しました。

 

作詞した歌を歌っている様子(左が桑山先生、中央がMPJ理事長・鈴木、右は石橋優子さん)

作詞した歌を歌っている様子(左が桑山先生、中央がMPJ理事長・鈴木、右は石橋優子さん)

 

 

心理社会的ワークショップに自分たちが参加者として実際に参加することで、ワークショップの効果を直に体験することができました。例えば、グループでトラウマ体験を共有することでメンバー間の仲が深まった、声に出してトラウマについて語ることで、それを以前より受け入れられるようになった、といった感想が挙がりました。

 

 

テーマ:「自給自足の街」

テーマ:「自給自足の街」

 

 

 

グループで作るジオラマ制作では、「私の住みたい街」というお題に対して「自給自足の街」というテーマで参加者全員が協力し合って一つの作品を仕上げました。

 

 

 

 

 

映画ワークショップの様子

映画ワークショップの様子

 

 

ウガンダ駐在員の片野田義人は週末に行われた映画の撮影(心理社会的ワークショップで最後に実施されるワークショップ)に主演しました。本格的な機材を使っての撮影に、少し俳優気分も味わいつつ、楽しく撮影できました。

 

 

 

 

このように作品作りを通してトラウマと向き合い、実際に心理社会的ワークショップで自分たちのトラウマと向き合うことで、ウガンダで心理社会的支援をするためのヒントを得ることができました。

 

この研修で学んだことを活かして、南スーダン難民の子ども達のために活動して参ります。

 

 

 

【ウガンダ事業】心理社会的ケア実施のためクラウドファンディングに挑戦中!

難民居住区の小学校の先生・児童と駐在員礒部・片野田

難民居住区の小学校の先生・児童と駐在員礒部・片野田

 

<心理社会的支援事業の計画>

MPJウガンダ事務所では、先月に引き続き南スーダン難民への心理社会的支援事業の計画・立案を進めています。2月6日よりクラウドファンディングサイト「Readyfor」で、ご寄付の受付を開始しました。多くの皆さまに南スーダン難民の現状を知っていただきたいので、是非こちらのプロジェクトページをご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/refugee-mental-health-mpj

 

これまでの南スーダン難民居住区での活動を通して、MPJスタッフは紛争で大切な人を殺されたり、家族と離ればなれになったりしたことで、心に傷を抱えた多くの難民の方々に出会ってきました。4月に開始を予定している新事業では、紛争でトラウマを抱えた子どもたちに心理社会的ワークショップを実施し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)等の心の病の予防・改善に取り組みます。

 

長期休み中にも関わらず、学校にきて勉強する児童

長期休み中にも関わらず、学校にきて勉強する児童

難民居住区で出会った子どもたち

難民居住区で出会った子どもたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<心理社会的ケアの必要性>

MPJの現地スタッフが出会った、ある男の子の事例を紹介したいと思います。この小学生の男の子は、南スーダンで戦闘に巻き込まれて、戦闘員(男性)に父親を目の前で殺されました。母親と2人で何とかウガンダに逃れてきましたが、父親が殺された時のショックは、心に残ったままでした。

難民居住区の小学校で、MPJ現地スタッフ(男性)がその子どもに話しかけると「お前が僕のお父さんを殺したんだ!お前が持っているペットボトルには、お父さんの血が入っている!」と叫んで逃げ出しました。

もちろんスタッフが男の子の父親を殺したわけはなく、持っていたペットボトルにも水が入っていただけでした。避難してから何ヵ月もの時間が経過しているのに、紛争で経験した出来事があまりにショックで、トラウマとなって男の子を苦しめているのです。

これは単なる一例ですが、紛争で衝撃的な体験をしてトラウマを抱えた子どもたちは、適切な支援を受けられないと悪夢やフラッシュバックといった症状に長年苦しめられることになります。MPJは、そんな子どもたちに心理社会的ケアを届けようと準備しています。

 

 

 

心理的社会ケアの必要性について先生方からも聞き取り調査を行いました

心理的社会的ケアについて、先生方への聞き取り調査にて

放課後の子どもたち

放課後の子どもたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<衛生普及活動の実施>

昨年8月から特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンさんと協働で実施している水・衛生分野での活動も継続しています。先月は難民居住区の市場で働く人たちの中で代表者を選出してもらい、衛生普及員となるための研修を行いました。また、小学校に手洗い用のタンク、バケツ等の学校を衛生的に保つための物資も配布しました。この活動は3月中旬まで続く予定です。

 

 

衛生普及員(下)に研修を行うMPJ現地スタッフAlice(中央)

衛生普及員(下)に研修を行うMPJ現地スタッフAlice(中央)

研修を受ける衛生普及員

研修を受ける衛生普及員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Deliver Psychosocial Support to South Sudanese Refugees!

クラウドファンディング冒頭の画像(英語)

 

 

MPJ would like to deliver psychosocial support to South Sudanese refugees in Northern Uganda starting from April 2018.

We are now collecting donations for the new program!

 

<Psychosocial support is highly needed>

Since August 2017, MPJ has been working on building shelters and latrines in the refugee settlements in Northern Uganda. Through our work in the refugee settlements, we have seen many refugees suffered from trauma due to the armed conflict back in South Sudan.

 

A boy experiences visual hallucinations, of the three murderers who killed his father approaching toward him. Another boy suffers from auditory hallucination which commands him to act in certain ways. A widow who failed to afford an appendix surgery ended up committing suicide.

 

Although food and water are crucial for refugees, mental health care is also highly and urgently needed since refugees are highly stressed from extreme poverty, loss of their family as well as all the property in South Sudan. Some refugees even feel hopeless about life.

 

This is the reason why MPJ decided to conduct the psychosocial intervention for South Sudanese refugees.

 

<MPJ’s psychosocial support program>

We will provide psychosocial sessions to children at elementary school with the aim of helping them to process their traumas and relieve their stress, which ultimately can prevent PTSD (Post Traumatic Stress Disorder).

 

The program also includes holding psychosocial seminars for teachers and refugee communities consisted mostly by women.

 

To enhance the program, Dr. Norihiko Kuwayama, a Japanese experienced psychiatrist/ psychotherapist, will join us as a supervisor.

 

<How donations will be used?>

MPJ will apply for the funds of approximately 9,000,000 JPY (about 82,000 USD) to start up this program. Yet, we still need another 1,000,000 JPY.

The donations will be used for

・Personnel cost for local expertized staffs (200,000 JPY)

・Travel expenses of the supervisor (250,000JPY)

・Rented car to move to refugee settlements (300,000 JPY)

・Equipment for workshops (50,000 JPY)

・Sending project reports to donners ( 30,000 JPY)

・Commission for administration of crowdfunding  (170,000 JPY)

 

<How to donate>

You can donate to the MPJ’s mental health care program by credit card.

1. Click below URL.

http://millenniumpromise.jp/action/donation

 

2. Scroll to the “Credit Card Payment Online” and enter the amount of donation in the blank below “Donate”.

The amount shall be

・3,000 JPY (almost 27 USD),

・5,000 JPY (almost 45 USD),

・10,000 JPY (almost 90 USD),

・30,000 JPY (almost 272USD),

・50,000 JPY (almost 455 USD),

・or 100,000 JPY (almost 910 USD).

 

3. Click “Send”

 

4. You will move to “PAYMENT” page and enter the necessary information in the blanks. Please write “South Sudan” in the NOTE section of the page.

 

5. You will receive the confirmation email.

 

* Should you have any inquiry regarding this donation, please write an email to mpjapan@drive.ocn.ne.jp

南スーダン難民へ心のケアを届けるため、クラウドファンディングを開始します!

クラウドファンディング冒頭の画像

 

これまでもお伝えしている通り、MPJでは2017年8月より、ウガンダ北部にて南スーダン難民支援を実施しております。

現在はピースウィンズ・ジャパンとの協働事業として住居やトイレの建設に貢献しておりますが、紛争による暴力を経験し、心が弱っている難民の方々に、早急に心のケアを届けたいと考えています。

 

この度、この心のケア(心理社会的支援)事業を開始するために必要な資金のうち50万円をクラウドファンディングで募集いたします!

 

クラウドファンディングは、日本最大のファンドレイジングサービス・Ready forサイトで実施しています。

https://readyfor.jp/projects/refugee-mental-health-mpj

 

上記サイトでは直接、簡単にご寄付いただけるほか、ご寄付の使いみち等の詳細や、実際に難民の人々がどのようなトラウマや症状を抱えているのか、ウガンダ駐在員からの情報も盛り込まれておりますので、ぜひご一読いただきますようお願いします。

 

 

【郵便振替、銀行振り込み、MPJウェブサイトからのクレジットカード支払いでクラウドファンディングにご協力頂ける場合】

支援金額を3千円、5千円、1万円、3万円、5万円、10万円のいずれかよりお選びいただき、通信欄や備考欄への記載、メールでのご連絡で、ご寄付は「南スーダン難民心のケア事業」向けであることをお知らせいただければと存じます。

 

南スーダン難民の人々が笑顔で毎日を過ごし、自立の道を歩み出せるように、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします!

NGO海外スタディプログラム 活動報告

10月13日、認知行動療法セッションにて自己紹介している様子

10月13日、認知行動療法セッションにて自己紹介している様子

 

 

2017年8月末より、ウガンダの現地NGOであるTPO Uganda(Transcultural Psychosocial Organization)でのインターン活動を行ってきましたMPJスタッフの礒部です。あっという間に11月に入り約3ヶ月間のインターンシップが無事に終了し、現地の仲間との別れに寂しさも覚えています。

 

さて、今回のブログでは私のインターンシップのテーマである「災害・紛争等の人道緊急時における心のケアと精神保健・心理社会的支援の運営方法を学ぶ」というトピックについて、学んだことを少し紹介したいと思います。

TPOが活動する現場では、トラウマを抱えた女性たちへの支援や、精神的疾患により普通の人には聞こえない「声」が聞こえる少年のカウンセリング、自殺者の遺族のフォローアップなど、常にセンシティブな状況下で活動を実施しています。TPOスタッフの活動現場を視察することで、人道支援において模範となるNGO従事者の姿勢・心構えを学ぶことができました。

 

 

1.常にポジティブ思考であること

難民と接する中で、TPOスタッフは常に難民がプラス思考になるよう、話をしています。”Let us not lose our hope”と声をかけたり、常に自信に満ちた態度でコミュニケーションを図ることで一つ一つの発言の信憑性が増し、カウンセリングの説得力も増しているように見受けられました。

 

2. ユーモアや娯楽を取り入れること

スタッフによって認知行動療法(TPOの実施するアドバンス心理社会支援)の進め方は様々ですが、どのスタッフも難民と接する際は雰囲気を和やかにするために工夫を施しています。あるスタッフは時折現地語を使って難民を笑わせたり、別のスタッフはセッションの合間に有志による歌やダンス披露を交えることで和やかな雰囲気を作っていました。過去のトラウマについて話すということはつらく、セッション中に泣き出してしまう難民も多くいますが、それでもユーモアを取り入れることによって、その場の雰囲気を明るくさせていました。

 

3. 自立を促すこと

認知行動療法において、カウンセラーはアドバイスする立場ではなく、自分たちで答えを見出すためのファシリテーターの役割を担っています。そのこともあり、TPOスタッフは難民に対して同等の立場で接し、また「答え」はなるべく自分たちで考えるように促していました。例えば、難民から質問があった際、TPOスタッフはその質問に対する答えを別の難民から聞き出します。そうすることで、難民がTPOに頼りすぎてしまう事を未然に防いでいました。

 

4. 誠実であること(人間性)

人道支援において、人間性というのは一番大事な要素であると実感しました。認知行動療法のセッションに同行した際、裨益者として選ばれなかった難民約20名がセッションに参加しようとその場に押しかけてきた場面がありました。その時TPOスタッフは、なぜ彼女たちが選ばれなかったのかを丁寧に説明し、セッションには参加できないけれど何かあった際は個人カウンセリングを実施すると伝えることでその場を収めていました。しかしながら、セッション後にも人が次々と集まり、手が負えない状態になってしまいました。TPOスタッフは2時間のセッション後で疲れもあるなか、それでも顔色一つ変えずに一人ずつ話を聞いて対応していました。

後で聞いたところ、人道支援において、たとえ(その日のような)カオスな状況になっても人道支援者として苛立ちやストレスを表に出してはならない、とのことでした。むしろ、このようなことはTPOが必要とされているという証拠なので誇りを持って仕事をしなければならない、とも話していました。

 

 

人道支援におけるNGOスタッフの模範となる姿勢(まとめ)

インターンシップを通して、上記4つの事柄が人道支援者にとって必要不可欠な要素であると実感しました。心的外傷を負っていたり、難民という立場故に生じる日々のストレスを抱えている難民と接する場合は、これ以上の危害を与えないように(Do No More Harm) 明るく、誠実に、そして自立心を促進させる言動・行動を常に心がけることが人道支援者のあるべき姿であり、NGO従事者はそのことを自覚しなければなりません。

 

TPOで学んだことを今後のMPJの難民支援事業で活かし、人道支援の必須基準(Core Humanitarian Standard)を遵守したいと思います。

 

10月19日、認知行動療法セッションにて、礒部(写真中央)が裨益者のその日の気分を記録している様子

10月19日、認知行動療法セッションにて、礒部(写真中央)が裨益者のその日の気分を記録している様子

 

 

10月26日、認知報道療法にてMuscle Relaxation Exerciseを実施している様子

10月26日、認知報道療法にてMuscle Relaxation Exerciseを実施している様子

 

 

 

 

 

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