ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

カテゴリー:活動報告

第31回MPJ研究会が開催されました!!

去る3月9日、ミレニアム・プロミス・ジャパンでは淡路愛氏(赤十字国際委員会フィールド要員)を講師としてお招きし、「南スーダン・人道援助の現場から:赤十字国際委員会(ICRC)フィールド要員帰国報告会」という題材で第31回MPJ研究会を開催いたしました。

 

2011年の独立後に始まった国内紛争により不安定な情勢が続く南スーダン共和国。講師としてお招きした淡路愛氏は、南スーダンで赤十字国際委員会(ICRC)のフィールド要員として1年間、現場オペレーションに携わり、今回日本に帰国されたということで、現地の人道状況や赤十字国際員会(ICRC)の活動について、生のご報告をして頂きました。

 

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赤十字国際委員会(ICRC)は公平で中立、かつ独立した組織として、武力紛争等によって脅かされる人々の生命と尊厳を保護する国際機関ですが、今回はその中立の立場としての政府・反政府勢力の双方との関わり方や、南スーダンの慢性的な内戦による国民の「避難」の習慣化の実情など、現地で活動されていたからこそ分かる実態をお聞きすることができ、大変貴重な研究会となりました。

 

 

また、研究会は平日だったにも関わらず会場がほぼ満席と、多くの方々にご参加いただけました。質疑応答でもたくさんのご質問が飛び交い、全てにお答えする時間が足りないほどでした。

 

淡路様、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

 

本研究会の報告書は後日改めて掲載させていただきます。

ガーナのミレニアム・ビレッジを訪問しました!

小学校訪問

小学校訪問

2月11日から21日まで、MPJユースの第7回アフリカ研修(研修先:ガーナ)の前半日程に同行し、MPJ理事長の鈴木りえこがガーナを訪問いたしました。今回、研修に参加したのは、川溿晃平さん(MPJユース代表)ら13名(東大や東京外国語大学の学生など)で、鈴木は学生たちと一緒に在ガーナ日本大使館、JICAガーナ事務所、JICA青年海外協力隊員たちが活動する現場、地方都市クマシから片道4時間のミレニアム・ビレッジなどを視察させていただきました。青年海外協力隊員たちの活動現場を訪れるたびに感じることですが、彼らの開発に対する情熱と、現地の方々への敬愛、現地の人々が日本の学生たちを心から歓迎してくださったことに感謝しています。

訪問したCHPS

訪問したCHPS

首都アクラから車で2時間程度の近郊にあ青年海外協力隊員の方たちが日本で研修を受けたガーナの方々と保健・教育分野で地道に活動している現場では、学生たちは特にCHPS(コミュニティ・ベース保健計画サービス)と呼ばれるシステムに関心を持ったようでした。これは医者や看護士などの医療専門家が少ないガーナで、政府が戦略的に保健アクセスの格差と保健分野での貧困削減を目指したものです。CHPSは、郡保健局が主導して約3,000~5,000人ずつのCHPS郡に分け、コミュニティ保健委員会とコミュニティ・ヘルス・オフィサー(CHO)を設置します。そしてCHOが郡内の担当家庭を訪問し、保健指導や簡単な診療を行ったり、連携する病院へ患者を送ったりするというものです。実験的に行われたCHPSでは、乳幼児死亡率が大幅に削減されるという成果を挙げたそうです。

学生が宿泊させていただく家族

学生が宿泊させていただく家族

また、MPJユースの学生たちは2~3名に分かれて、ガーナ第2の都市クマシから車で片道4時間の僻地にあるミレニアム・ビレッジ(Bonsasso)の村人の家に2泊させていただきました。理事長・鈴木にとっては、2012年にやはりMPJユースと訪れて以来5年ぶりの訪問でした。もともと金が採れる地域で、以前から貧困のほか、違法採掘や児童労働などが問題になっていましたが、2,3年前に地域内に金を採掘する会社が設立され、村にたどり着くまで5回も検問ができていて、すっかり敷居が高くなっていました。

発展した村の様子

発展した村の様子

ミレニアム・ビレッジの担当者は、ビレッジの成果により村人が働く意欲を抱いていること、他の村々に比べてインフラが整っていることなどが会社を誘致した成功要因となっていると語ってくれました。一方、村では露店が増え、家を新築した人も少なくなく、驚いたことにタクシーが5台も待機していました。これまで様々なミレニアム・ビレッジを訪問しましたが、タクシーを見たのは初めてでした。学生が宿泊させていただく家は担当者が特に環境の良い家々を選んでくださったそうですが、電気も水もあり、暑さを除いては期待以上に快適だったようです。MPJユースの学生たちは、ビレッジ滞在の後、首都に戻ってガーナ大学の学生たちと国際学生会議を開催いたしました。学生会議に関しましては、MPJユースから報告させいていただきます。

お世話になった吉村馨大使をはじめ日本大使館の皆さま、牧野耕司JICAガーナ事務所長をはじめJICA関係者の皆さま、ミレニアム・ビレッジの皆さま、学生たちは本当に良い経験をさせていただきました。改めて心からお礼を申し上げます!

マラウイでの農民グループ自立支援事業が始動しました!

2017年2月17日より、マラウイでのバオバブ製品の製造販売を通した、農民グループの自立支援プロジェクトがスタートしました。

このプロジェクトは、国際協力機構(JICA)が支援してきた一村一品(OVOP)運動をさらに強化することで、農民グループの組織運営能力を高め、継続的に安定した収入を確保することを目的としています。

(※OVOP運動とは、地域の小規模な生産者グループが、地元の特産品を一品育てることにより、地域の活性化を図るプロジェクトです。)

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(工場内のバオバブオイル搾油機)

 

MPJとしては特に、バオバブ関連製品の製造販売の支援を通して、ビジネスのノウハウやマーケティング知識を提供し、農民グループの自立支援を行います。

 

具体的にはビジネスプランの作成、農民グループへのビジネス研修、バオバブ製品生産施設の増強、製品の品質改善、販路拡大等を実施し、最終的には、農民グループが体系的なビジネスのノウハウを身に着け、自ら市場を意識した新たな商品の製造販売等を行うことができる力を身に着けることを目的としています。

 

(工場の外での農民グループミーティングの様子)

(工場の外での農民グループミーティングの様子)

 

これから3年間の支援期間を予定していますが、早速今週から現地駐在員がマラウイへ渡航し、まずは事務所の設立から始めるという状況です!

 

今後、現地からの事業報告も随時掲載していきますので、引き続き、皆さまのご支援を宜しくお願いいたします。

日本の女子高生たちが描いたイラストをウガンダ北部の難民居住区へ寄贈しました!

 

10月にジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金にて実施したウガンダ北部難民居住区への視察中、法政大学女子高等学校2年生、石塚瞳子さん、石井小雪さん、堀田優紀乃さん、細川愛華さん、板垣佑奈さんが描いてくださった手洗い指導のためのイラストを、3か所のヘルス関係施設にて手渡しました。  

 

 

難民居住区では難民数の急増により衛生状態の悪化が懸念されています。感染症を防ぐために手洗い指導のイラストは非常に役に立つと、受け取られた担当者の方は日本の女子高校生の好意を非常に喜んで下さり、関係施設内に飾ると約束してくださいました。

 

 

イラストは次の関係施設にて担当者へ手渡しました。

 

1.アルア県Oceaレセプションセンター事務所にてUNHCR担当者へ

OCEA レセプションセンターでUNHCR担当者と

Ocea レセプションセンターでUNHCR担当者と

 

2.ユンベ県BidibidiヘルスセンターにてClinical Officerへ

BidibidiヘルスセンターでClinical Officerと

BidibidiヘルスセンターでClinical Officerと

 

3.アジュマニ県Maaji2居住区ヘルスセンターにてUNHCRヘルス責任者ほかヘルスセンタースタッフの皆さんへ

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Maaji2ヘルスセンターにてスタッフのみなさんと

 

 

今回のイラスト寄贈は、 石塚さんたちが今年5月に授業の一環としてMPJオフィスを訪ねて下さった際、彼女たちの新しい社会貢献活動として、MPJを通じて彼女たちが描いたイラストをアフリカ僻地の衛生環境の悪いヘルスセンター等へ寄贈する、と約束していたものです。 (5月訪問時の様子は http://millenniumpromise.jp/archives/date/2016/05 をご参照 ください)  

 

みなさんは昨年まで、難民支援のため服集めを行ってきました。
しかし、「服を送るだけでは難民のみなさんが自立した生活を送ることができなのいのではないか」と考え、「難民のみなさんが今又は今後陥ってしまうかもしれない病気、無知識、無関心、不正直、依存症が全て関係している負のサイクルを見つけ、これらを未然に解決し難民のみなさんの生活が安定すること」を目標にしたそうです。
そこで「無知識からなる病気、私たちの無関心からなる支援不足」に目をつけ、病気を予防するためにいちばん大切なのは手洗い、との考えから、今回、手洗いのポスターを作成してくださいました。
また、「無関心」については小学校での難民の方々についての授業の計画を立てており、もうすぐ実現しそう、とのことです。

 

 

石塚さん、石井さん、堀田さん、細川さん、板垣さん、ありがとうございました!  

 

あなたたちの心のこもった活動は遠い南スーダンからの難民のみなさんの衛生環境改善に役立っていることと思います!

東大和市立第二中学校で貧困についての講義をしました!

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2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに備え、都内の中学生に対して、ボランティア精神や障がい者への理解、豊かな国際感覚を学ぶための機会を提供する「オリンピック・パラリンピック教育推進支援」の一環として、10月29日(土)に東京都東大和市立第二中学校にて、MPJ理事長・鈴木りえこが貧困について考えるための講義をいたしました。
 

前日の28日にウガンダ北部の難民居住区視察(JPF助成金)から帰国したばかりでしたので、400人近い全校生徒さんの前で、見てきたばかりの南スーダンからの難民の皆さんの状況を詳しくお伝えすることができました。
 

後からいただいた感想文を読むと、アフリカ僻地の子供たちが学校へ行きたくてもいけない、きれいな水に対するアクセスが難しい、結婚したくないのに中学生くらいの年齢で両親の命令で結婚させられてしまう、といった事実を聞き、自分たちがいかに恵まれている環境にいることを自覚し、国際社会のためにできることをしたい、という気持ちが示されていました。
 

生徒の皆さんからいただいた感想文(抜粋)を紹介させていただきます。

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同じ年に生まれ、同じ分だけ生きてきた私たちと、同じ年のアフリカの子供たちなのに、置かれている状況がまるで違うのです。周りにはただ荒地が広がり、ショッピングセンターやゲームセンターなどの娯楽施設なんてもちろんない、ちゃんとした病院も少ない、その場所で、たった今も彼らは、病気、そして死と隣り合わせで一生懸命に生きています。きっと、アフリカの人々は、日本よりも、命の重み、儚さ、生きる喜びを知っているはずです。そんな人たちのために自分には何ができるのか、私たちには、まず貧困問題から目をそむけず、しっかり向き合っていくことが必要です。
(中略)
「可哀想」と思っただけで終わるような人だけにはならないように。講演会で現地の現状を聴かせていただく機会を与えられた私たちが、何か行動を起こさなければ話を聞かせていただいたことが無駄になってしまうかもしれません。先生たちが中学生の私たちに貧困について考えさせたのはどういうことか…。それをしっかり感じとって、中学生の私なりに、まずは、貧困について、もっともっと知ることから始めていきます。
(3年生女子生徒)
 

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上手く表せないけど、発展途上国に住む人たちは、生まれたときから、大体の人生がきまってしまっていて、自分の夢を叶える以前に、生きるだけで精一杯で、なりたいものになれないのは、とても可哀想だし、私が普段なんとなく過ごしている今この瞬間にも、命を落としている人がいるんだと思うと胸が痛んだ。だからこそ、一秒一秒を嚙みしめて生きていかなきゃいけないし、自分の体を大切にしていかないとだめだと思った。でも、今の生活しか知らない私たちには、分かりたくても分からない辛さがそこにはあるんだと思う。お互いに結婚したい人と結婚できないなんて信じられないし、明らかに日本とは違っていて、同じ世界だけど違う世界にいるみたいな感覚になった。また勉強したくてもできない、という事実があることを知り、私は勉強は嫌いではないけど、毎日勉強ができるということへの重要性を感じたことはあまりなかったので、学校に行けて、授業を受けられて、学校だけではない所での勉強も受けられということは当たり前のようで当たり前ではなく、むしろ特別だと思った。そういう気持ちで日々勉強していれば、自然と生き方も変わってくると思う。
(2年生女子生徒)
 

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国内での、特に若い人々を対象にしたアフリカ理解促進は、MPJの大切な事業の柱です。
 

今回の講義が、アフリカに興味を持ち、国際協力や貧困撲滅について考えるきっかけになればと願っております!