ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

カテゴリー:活動報告

岩手県遠野市にて障害者雇用を視察しました!

 ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では、復興支援の一環として岩手県釜石市に隣接する遠野市にて、障害者雇用に関して(有)多田自然農園とLLCグリーンケアを訪問させていただきました。

 

・障害者の雇用に関して

【障害者の方たちと作ったパン】

  障害者を雇用する形態にはA型とB型の2種類があります。A型事業とB型事業の主な違いは雇用契約の有無、つまり事業者と利用者の雇用関係が成立しているかいないか、という点です。工賃はA型にもB型にも支払われますが、A型事業の対象は「通常の事業所で雇用されることは困難だが、雇用契約に基づく就労が可能な方」であり、B型事業の対象は「通常の事業所で雇用されることは困難で,雇用契約に基づく就労も困難な方」になります。グリーンケアではA型で雇用しているそうです。B型は社会福祉法人などが行っていて、たとえば軍手や印刷工場などがあります。B型ですと雇用契約として成立していないので、仕事をすることで利益を追求するわけではなく、施設も国からの補助金で成り立っています。したがって、B型で働く雇用者の給料は低くなり、時給80~120円程度だそうです。多田氏はそれでは障害者の自立にならないと考え、健常者と同じ賃金、時給653円(岩手県の最低賃金)で雇用しています。

半年間の準備期間を経て、この取り組みは7月から始まりました。障害者を雇用するには様々な規定があります。休憩室、男女更衣室等の設備のほか、精神衛生看護士、協力医療機関等の整備も決められています。ハローワークから募集をかけると3日間で定員の20名を超える応募がありました。中には釜石市から応募してくる人もいました。現在は、精神疾患、精神面の障害者を中心に20名を受け入れています。

 

 

・一人一人に適した仕事を

 障害者の雇用は一筋縄ではいきません。一人一人に適した仕事を与えなければならないからです。他人と強調して働くことができる人もいれば、出来ない人もいます。1時間しか集中して仕事のできない人もいます。時には予期しない事故が起こることもあります。草刈り機を使わせるのは危険だと思い、鎌で草を刈らせていると間違えて手を切ってしまったのだそうです。でも、危険だからとやらせずにいると、仕事の範囲は狭まってしまいます。自分の身を以て知ることで気を付けて物を扱うようになり、集中力も身に付くのです。本当に一つ一つを体験させ、障害者の方が自ら学んでいくのをじっと待つことが大切です。

 課題は、彼らの中には与えられることに慣れてしまって、権利を主張してばかりいる人がいることです。しかし、今まで働いていなかった障害者の方々は、ここで働くことで変化が見られました。先ず、顔つきが変わりました。居場所があること、仕事をすることで自分の存在価値を見出しているようです。

 

・グリーンケアとは

 グリーンケアは障害者に特化した人材育成、派遣を行う合同会社です。ここでは、グリーンケアから多田自然農園へ障害者を派遣する形をとっています。

  【チーズ工房建設中】

 

・なぜ障害者を雇用しようとしたのか

 多田氏は障害者を雇用しようと思って雇用をはじめたわけではありません。農家の経営者は65歳以上が65%を占めていますから、このままでは将来的に労働力の不足が危ぶまれます。実際に、年々農地が荒れてきています。そこで労働力不足解消のために、障害者の雇用を考えたわけです。
 

・今後の事業展開

 障害者雇用の受け入れのモデルケースとしたいと願っています。障害者雇用促進法においては、企業に対して、雇用する労働者の1.8%に相当する障害者を雇用することを義務付けています。しかし、通常の会社で障害者のためのトレーニングを行い、雇おうとするとても難しいのです。よって、グリーンケアのように専門性をもって受け入れるところが必要だと感じています。グリーンケアが障害者雇用のモデルケースとなるよう成功させなければいけないと自負しています。現在、農業の他、パン、バターを生産し、チーズ工房を建設中です。今後は豆腐、漬物、チーズ、スイーツも生産していくつもりです。 多田自然農場とグリーンケアには、全国から視察団が訪れているそうです。障碍者の方々は、視察にも慣れ、私たちが挨拶すると、笑顔で答えてくれました。

 

【すっかりきれいになった釜石市内】

・瓦礫もなくなりすっかりきれいになった釜石市内

 

 遠野市での視察ののち、釜石市内の様子を車で視察しました。瓦礫は除去され、震災直後と比べると見違えるほど整備されていました。通常営業を始めた店舗もありましたが、バスやワゴン車で営業しているような飲食店も見られました。建設中の建物も多く、これからの更なる復興が期待されます。

 

 今回、視察で多田自然農場の多田克彦様には大変お世話になりました!

 被災地支援や障害者の雇用はアフリカ支援とも共通する部分もあり、大変勉強になりました。今後も協力してお互いの活動に活かしていけたらと思います。

【MPJユースのカンボジア夏合宿】報告書が出来上がりました!

  ミレニアム・プロミス・ジャパン ユース(MPJ Youth、東大生を中心とした約45名の学生団体)の12名が、去る9月12日~18日の1週間、カンボジアで研修合宿を行いました。

出発前に全6回の勉強会を行い、現地ではカンボジア経済特区社、味の素株式会社、住友電装株式会社、 現地NGOグッデイセンターなどへの訪問、 学生会議開催と非常に内容の濃い視察旅行となりました。

報告書はこちらからご一読いただけます。

カンボジア夏合宿報告書

アフリカン・ナイトを開催いたしました!

去る10月13日(土)、アフリカ料理店カラバッシュ@浜松町にて、MPJユースの会が「アフリカン・ナイト」を開催いたしました!

おかげさまで、今年は昨年に増して多くの方にご参加いただき、大盛況! ダンスとジャンベ(太鼓)、パフォーマンスの体験、フリートークなど充実したプログラムの中で、おいしいアフリカ料理を楽しむひと時となりました。

とりわけ、パーティのピークに登場したセネガル出身のMamadou Lo氏のジャンベには、参加者の体験参加も含まれ、会場が一体となって盛り上がりました(Mamadou Lo氏のHPはコチラ!)。皆さま、ご協力、ありがとうございました!

「グローバル・フェスタ2012」に出展いたしました!

先にご案内しましたように、10月6日(土)と7日(日)の2日間にわたり、日比谷公園を会場に開催された「グローバル・フェスタ2012」に出展いたしました!

今年のグローバル・フェスタのテーマは「Think Global, Think Green:世界を変えよう。未来をつくろう。」でした。

2日目は残念ながら雨になってしまいましたが、会場の日比谷公園には約10万人の方が足を運んでくださいました(「グローバル・フェスタ2012」公式HPより)。

 

MPJのブースでは、ユースの会の学生たちやボランティアの方々にも手伝っていただき、訪れてくださった皆さまにMPJの活動をご紹介したほか、活動写真の展示、またウガンダのミレニアム・ビレッジで制作されたアクセサリー等の販売を行いました。日比谷 図書文化館ではユースの会の学生が「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」についてのワークショップも行い、大好評でした。今年も多くの方にご来場頂き、ありがとうございました!

 

MPJ奨学金を受けている女児たちと面談しました!

【MPJ奨学金を受けている女児たちとの面談】

MPJでは2009年からルヒーラ村(ウガンダ)の女児が中等教育を受けるための奨学金を提供しています。サハラ砂漠以南では中学校へ進める子供の数は半数以下で、特に女の子にはなかなかチャンスがありません。MPJでは成績優秀でも家庭の事情で進学できない女児が寄宿舎付の中学校、高校や専門学校で学ぶための支援をしています。選抜は全国小学校卒業試験に上位で合格しながらも、父親が亡くなっていたり家が貧しくて進学できない女の子が対象です。試験の結果とミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの推薦に基づき、MPJスタッフが現地に出かけてインタビューを行い、最終的に選抜しています。現在、20名(そのうち3名が高校、3名が看護学校)で学んでいます。

8月末に、現地を訪れた鈴木理事長と16名の女の子が面談しました。教育担当のローレンスが彼女たちに向かって「このようなチャンスを与えられたあなたたちはできる限りの努力をして、学校の成績も1番を目指しなさい!」と叱咤激励していました。女の子たちはそれぞれ卒業したら、村の人々のために働きたい、と抱負を語ってくれました。