ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

【ご報告】成田国際高等学校で講演しました!

2013年12月2日、MPJスタッフの伊藤正芳が千葉県立成田国際高等学校に招かれ、国際協力機構(JICA)千葉デスクの田村美由紀さんと共に、2年生320名を対象に講演を行いました。
講演では、講堂の設営や司会進行などは、すべて学生自ら率先して行っているようでした。
伊藤は主にJICA青年海外協力隊員として派遣されたアフリカのマラウイ共和国での活動について話しました。
始めに全生徒に「アフリカを訪れたことがありますか?」と尋ねてみると、先生1名のみで学生は皆無という寂しい結果になりました。

講演では、まず伊藤がマラウイの情報についてグーグルアースを用いて位置や距離を視覚的に紹介した後、現地の宿舎から職場までの道のりや人々の様子を動画で流したところ、学生たちとアフリカの距離をぐっと縮まったようでした。現地プロジェクトについても紹介した後、協力隊での成果や協力隊参加までの経緯、最後にMPJの活動やNGO職員としての働き方について話しました。

質疑応答の時間では、「現在協力隊に興味があり、隊員になるために必要な資格があるのか」、「現地でやりがいを感じたことは何か」「帰国後、隊員時代の経験が役立ったのはどんな時か」など、国際意識に富んだ学生ならでは質問が続出したことが印象的でした。講演中の登壇者の問いかけにもレスポンスしてくれたり、みなさんとても意欲的に話を聞いて下さり、登壇者もますます熱が入るような非常に良い講演会であったと思います。

最後に温かく歓迎して下さったご担当の宮田弘幸先生、平山弘之教頭先生をはじめとして多くの先生方、そしてテスト前日にもかかわらず参加してくださった生徒たちに大変感謝しています。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
DSC_0695集合写真DSC_0718


















セネガルだより 4  Potouから~

現在セネガルを訪問中の伊藤より最新のレポートをお伝えいたします。
○コミュニティーを支えるさまざまな自治組織
ミレニアムビレッジプロジェクト(MVP)はコミュニティーとともに進められてきました。例えばここポトゥーでは診療所や救急車など設備の改善は、既存の自治会が主体となって関わっています。また村のボランティアによって定期的な清掃活動が行われている診療所もあります。そして、村の青年会も環境美化に取り組もうとしています。
さらに、海岸沿いの漁村では約200人の漁民が加盟する組合が立ち上がっています。運営費面での課題を抱えてはいるものの、組合組織であればファイナンスを受けるのも容易になります。そして、単に魚を獲るということから一歩進み、加工をして販売するというビジネスの主体になることもできるのです。

【青年会とのミーティング】

【青年会とのミーティング】

【漁業組合長(右)への聞き取り調査】

【漁業組合長(右)への聞き取り調査】















○一人ひとりの行動変容を促すプロジェクト
MVPが触媒となってコミュニティーの自律的な活動が活性化している場合もあれば、直接一人ひとりの意識に訴え行動変容を促す活動もあります。例えば、手洗い習慣の啓発。小学校では、子どもたちを教室の外に集めて輪をつくり、歌や踊りも交えながらの実地練習です。このように楽しく教えてもらえれば、きっと心に刻まれます。そして、この手を清潔に保つという一人ひとりの小さな行動が感染症の低減につながっていくのです。
【小学校での手洗い指導】

【小学校での手洗い指導】














○日本の技術やチエが貢献
MVPの活動はコミュニティーの広範囲に及びますので、自動車での移動が必須です。日本車(トヨタ、日産、三菱)が現場の活動を支えているのは、日本人として嬉しいことです。
そしてMVPによって診療所へのアクセスと衛生環境は改善してきました。さらにもうひとつ、診療所の看護師は蚊帳がマラリア対策に役立っているといいます。住友化学の蚊帳は、このコミュニティー全戸に無料配布されました。日本はここでも貢献しています。
日本の技術は農業分野でも役立っていて、灌漑農業のためにヤマハのポンプが活躍しています。
そして、皇后陛下が英訳をされた詩集「にじ」「けしごむ」をここのカレッジに寄贈させていただきました。フランス語が公用語であるなかで、このコミュニティーで唯一英語を教えている学校で、670名の生徒がいます。大変に喜んでいただき、英語の授業で読まれたいとのことでした。アフリカと日本――技術、チエ、そしてこころで、より深く結びついてきたいものです。
【皇后陛下ご翻訳のご本を手にするカレッジの校長先生】

【皇后陛下ご翻訳のご本を手にするカレッジの校長先生】

















セネガルだより 3  Potouから~

現在セネガルを訪問中の伊藤より最新のレポートをお伝えいたします。
○パンアフリカユースリーダーシップサミット視察がポトゥーへ
全アフリカ諸国から若者がダカールに集まり「第4回パンアフリカユースリーダーシップサミット」が開かれ、200名を超える視察団がポトゥーのミレニアムビレッジを訪れました。テレビ取材も同行し、このイベントの重要性が伺われます。
視察団はまず県庁のとなりにある町でいちばん大きなホールに到着後、MDGセンター長とポトゥーのプロジェクトリーダーから説明を受けました。アフリカ大陸全体のさまざまな国から集まっていますので、英語とフランス語で進められていきます。ここで、アフリカ大陸10か国の80の村で実施されてきているミレニアムビレッジプロジェクトの概要と、ここポトゥーのプロジェクトについての紹介がありました。そして、事前に予備知識をインプットしていよいよポトゥーの現場へ向かいます。

【全アフリカからミレニアムビレッジ視察に訪れた若者たち】

【全アフリカからミレニアムビレッジ視察に訪れた若者たち】

【いよいよプロジェクトの現場へ200名超の若者が向かう】

【いよいよプロジェクトの現場へ200名超の若者が向かう】

【診療所で説明に聞き入る若者たち】

【診療所で説明に聞き入る若者たち】


○プロジェクトの現場を体感する若者たち
現場の診療所に着くと、より具体的な説明が始まりました。まず村の状況やプロジェクトの経緯について村長や視察団のリーダーも交えて話し出すと、参加者のヤングリーダーたちは熱心に耳を傾けていました。続けて、コミュニティーの保健医療の担当者が登場し、専用のリュックサックから応急用の常備薬や検査キットなどを取り出し、ひとつひとつを解説していきます。
そして質問のコーナーが始まるとみな一斉に手をあげ、ひとり一問という制限にもかかわらずなかなか終わることはありませんでした。未来を担うリーダーたちの姿を見たような気がします。彼らがそれぞれの国にミレニアムビレッジプロジェクトの現場の知恵を持ち帰り、アフリカ大陸全体でプロジェクトの精神が引き継がれていけば、これほど意義深いことはありません。
【リュックサックにまとめられた応急セット】

【リュックサックにまとめられた応急セット】
















○ミレニアムビレッジプロジェクトの重要性を再確認
このようすはこちらのメディアでも報道されました。アフリカ大陸全体から視察に訪れるという、それだけ大きなイベントだったのです。それはとりもなおさずミレニアムビレッジというプロジェクト自体が、広くアフリカ全体のモデルとなりうる試みであり注目されている活動であるからに他なりません。ミレニアムビレッジの実践が継続し、また広がっていくことの重要性をあらためて認識しました。

ウガンダ女児の公開インタビューを実施します!

MPJでは、4年前よりウガンダのRuhiira村の女児20名が寄宿舎付きの中学校・高校と各種学校へ通うための支援を行い、毎年支援している”MPJガールズ”にインタビューを行っています。
このたび1月29日(水)にインタビューを行います。今回のインタビューは新たに中学校へ進学する候補の女児たちへのインタビューとすでに支援を受けている女児へ行います。
選抜の基準は、
1.※小学校卒業認定試験の結果が優秀であること。
2.家が貧しくて奨学金なしでは中等学校へ行くことができないこと。
3.女の子であること。の3項目です。
女の子だけを選ぶ理由は、サハラ砂漠以南の貧しい村落では、もともと進学率が非常に低いうえ男の子の進学が優先され、女の子は学校へ行けず家事を手伝い低年齢で結婚する可能性が高いためです。

ただし候補者につては現地ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの教育担当者に依頼してあり、
現時点では詳細がわかりません。
インタビューでは女の子たちに普段の学校生活や勉強の様子、また将来の夢などについて話を聞こうと思います。
※最終的な審査は、ご寄付いただくMPJプロボノグループとf#factory様です。
※小学校卒業認定試験:PLE(primary leaving examination)
ちなみにRuhiira村では、過去に、村始まって以来初めて、PLEに「デビジョン1」という全国トップレベルでの女児合格者を出しました。しかも一挙に3名という朗報でした。今年はさらに驚くことに、23名もの女児が「デビジョン1」で合格し、これもミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの大きな成果である、と関係者一同、嬉しい悲鳴をあげています。
どのようなインタビューになるのか楽しみです。
IMG_0983IMG_9934














セネガルだより 2  Potouから~

セネガルの伊藤です。Potouにあるミレニアム・ビレッジ(MV)の現場をお伝えいたします。
○Young Girls’ Networkの現金収入向上活動
ポトゥーは全体で約3万人の人口を擁するセネガルのミレニアムビレッジです。ここでは村の女性たちが主体となって協同組合をつくり、①石鹸づくり、②衣装縫製請け負い、③改良かまどづくりを行い、それらの販売活動を通して現金収入向上に取り組んできました。しかし、活動の継続には越えなければいけないいくつかの課題もあるようです
①石鹸づくり
衛生を保つためにだれもが必要とする石鹸。需要も大きいので、作れば売れます。作業場所は村役場から借りていますが、いつでも場所を確保できるわけではないのがボトルネックになっています。倉庫には、石鹸づくりのための道具や材料が出番を待っていました。

石鹸づくりの道具、材料

石鹸づくりの道具、材料















②衣装縫製請け負い
セネガルでは民族衣装をテーラーでつくってもらったりしますが、この女性たちのグループも衣装の縫製を請け負っています。注文さえあれば利益を出し、さらに大きな活動にしていけます。付加価値を高め受注を増やしていくためにデザインやマーケティングを洗練していく段階にきているのかもしれません。
③改良かまどづくり・販売
三点式かまど(脚が3つだけなので熱が外に漏れる)よりも効率のよい写真のようなかまどをつくっています。これを使えば少ない薪木や木炭で調理ができ、燃料の節約や自然保護にもつながります。ただし製作に適した砂は少し離れた場所から運んでこなければなりません。材料輸送も活動継続のポイントです。
改良かまど(左:木炭用、右:薪木用)

改良かまど(左:木炭用、右:薪木用)















○活動の継続・現地化に向けて
このように活動のひとつひとつの局面では障害にぶつかることもあるでしょう。ただ注目したいのは、ミレニアムビレッジにはいまや協同組合という自分たちでお互いに助け合う仕組みがあるということです。MGDセンターのサステナビリティー担当者は、プロジェクトを継続していくためのいちばん大切なカギは現場の意見を聞くことだと言っていました。私も、現場の主体性こそが活動を継続する力の源泉であることを感じています。
農業分野でも5人から10人を1グループとする協同組合があり、自給自足農業の段階ではこの相互扶助型の組合がうまく働いてきたといいます。農作物の販売を目的とした商業的な農業に移行していくに伴って、拡大再生産の循環にのせることも考えられます。そのときにはマイクロクレジットの仕組みも役に立つでしょう。これもまた自助のひとつのかたちです。
また、サステナビリティー担当者は保健分野での健康保険組合の構想も聞かせてくれました。診療所での保健サービス費を受診者と組合と政府の負担で支えていこうとするものです。現地のコミュニティー全体で活動を維持していこうとするこの仕組みも継続可能な方法です。

ポトゥーのミレニアムビレッジがプロジェクトの継続に向けて、みんなの知恵と力を集めながら前進しているのを感じることができました。
【ポトゥーにあるマイクロクレジット機関】

【ポトゥーにあるマイクロクレジット機関】















1 / 212