ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

【プレスリリース】マラウイ洪水被災者へ食糧支援・贈呈式を実施

MPJでは、アフリカ南東部になる最貧国の一つ、マラウイ共和国にて本年1月に起きた大洪水の被災地へ、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて食糧支援を行います。

マラウイでは1月半ばに大洪水に見舞われ、マラウイ政府による非常事態
が宣言されました。MPJでは、ミレニアム・ビレッジの事務所があり、かつ、半年以上を経た現在も回復の見込みが困難で、まだ支援活動が十分に行われていないゾンバ県にて支援活動を行うことにいたしました。

詳しくは、こちらのプレスリリース20150824マラウイ災害支援活動をご参照ください。
参考:活動地域(JPFホームページ)

マラウイ洪水被災現場へ事前調査に入りました

半倒壊の家と家族首都リロングウェでの国連世界食糧計画(WFP)や日本大使館、JICA、マラウイ災害対策局への訪問、ミーティングを終え、いよいよ私たちは被災地の現場に向かいました。(写真左:被災家族への聴き取り調査の様子。家は壁を半分壊され、草で応急処置している)

マラウイの今年1月の洪水は全28県中15県にわたり広範な被害をもたらしましたが、とくに雄大なマラウイ湖から唯一流れ出るシレ川流域や、アウトフローを持たないチルワ湖岸にあるマラウイ南部の4県(ンサンジェ県、チクワワ県、パロンベ県、ゾンバ県)には被害が集中しました。その中で私たちが支援に向かったのはゾンバ県。ミレニアム・ビレッジのひとつ、ムワンダマ村がある県です。この3月にMPJユースの学生10名とともに訪れた際、ゾンバのみなさんはとても温かく迎えてくださいました。いまは、少しでもその恩返しができれば、との思いです。

ゾンバ県知事とゾンバはリロングウェに遷都する前の旧都で、首都リロングウェから車で5~6時間南に走ったところにあります。朝から走り続けて午後3時ようやく県庁に到着すると、事前にメールで連絡を取り合っていた災害対策局担当官のFlorenceさんとゾンバ県庁の事業調査・評価担当官のEricさんが出迎えてくださいました。早速今後の方針についてミーティングを行いました。到着時は外出のためご挨拶ができなかったNkasala県知事とはEricさんが翌朝早々調整してくださり、表敬訪問を果たすことができました(写真右:ゾンバ県庁にて)。

そして、ミレニアム・ビレッジの事務所にも顔を出し、コミュニティー担当として現場を取り仕切るJosephさんと再会しました。Josephさんには3月にもお世話になっていて、ミレニアム・ビレッジへの訪問・ビレッジステイを調整してくださっています。ただ今回は、ご挨拶だけではなく大切なお願いをしに行ったのです。かつて日本政府の支援で開始されたムワンダマは、いまでは農業生産が向上しWFPに支援食糧を供給するほどになっています。そこでWFPからは今回の支援食糧の調達先のひとつとしてミレニアム・ビレッジを推薦されていました。加えて、支援の配布のためにはチームで一緒に活動してくれる有能なスタッフが必要です。Josephさんはその2つのお願いに対して、すぐに調整に入ってくださいました。ミレニアム・ビレッジとの強固な絆を再認識し、とても有難く感じられた瞬間でした。

立ち枯れたメイズ畑今回私たちが食糧支援に入るのはゾンバ県北西部のクントゥマンジ(Kuntumanji)という地域で、先述のアウトフローをもたないチルワ湖岸に位置します。災害対策局およびゾンバ県庁によると、いま最も食糧支援が求められている地域がこのクントゥマンジなのです。舗装道から奥へオフロードを進むと、家や畑を流された後の野原が見えてきました。畑は、洪水で流されてしまった後に耕作をし直したものの、一転襲いかかった少雨のために立ち枯れてしまった所も多く見られました(写真左:枯れてしまった主食のメイズ(白とうもろこし)畑)。

土地を追われた家族お年寄りへのヒアリングさまざまな場所を手分けして訪れ村人のみなさんのお話を伺うなかで、着の身着のままの老人や家を失い草でつくった仮の家に住まう家族(写真右)、離婚してなお多くの子どもを養う母親など、さまざまな苦しい立場に置かれた人びとに出会いました。
マラウイ政府は、第一にこうした高齢者、子ども、孤児、社会的弱者へ支援を届けることを基本方針としています。私たちは、マラウイ政府、ゾンバ県と協調しながら、日本の顔の見える支援を最も必要とする人たちの元へ届けたいと願っています。

洪水被災者支援のためマラウイに入りました!

MPJとMPJユースの会は、この3月に、サハラ砂漠以南アフリカ南東部内陸部の最貧国(一人当たりのGNI:270米ドル*)2013年:世銀)であるマラウイ共和国を訪問しました。(MPJユースのマラウイ研修報告(1)(2)(3))その際、私たちは今年1月に起きた大洪水の被害から被災地がいまだ立ち直っていないことを知りました。日本は政府としてすでに、国際協力機構(JICA)を通じ、1,900万円相当の緊急援助物資(テント、毛布等)を供与していますが、日本のNGOとしてもなにかできることはないかと考え、3月末にはジャパン・プラットフォーム様に出動趣意書を提出し、MPJもマラウイ支援に向けて準備を進めておりました。

WFPの方とそして少々遅くなりましたが、この度7月30日、食糧支援のため2人のMPJスタッフ(伊藤正芳、田村美津子)がマラウイに入りました。早速、WFPマラウイ事務所を訪問し、今後のMPJの食糧支援活動について話し合いました。WFPマラウイ事務所の所長は日本人の牛山ココさん。そして、青年海外協力隊員の張本ゆわさんも、ここで活躍しています。WFPでは1月の洪水に加え、ここ数年のエルニーニョ現象の影響で深刻な干ばつが続き、いまは2001年の食糧危機の再来を想定していることを伺いました。

日本大使館にて続いて、在マラウイ日本大使館やJICAマラウイ事務所にも表敬訪問をいたしました。じつは、伊藤も田村もマラウイでの青年海外協力隊員の経験があり、大使館でもJICAでも温かく迎えていただきました。そして西岡大使からは、政府間の支援に加えて、民間NGOによる支援が入ることの重要性について強調をされていましていただきました。私たちも、協力隊のときから培った「顔の見える支援」に多少なりとも寄与したいと心を新たにしました。

災害対策局にてそして最後にマラウイ災害対策局(Department of Disaster Management Affairs)にも伺い、これから向かう被災地現地での連携について相談をしました。温かく出迎えていただいたPrincipal Relief OfficerのFyawmpi Mwafongoさんは、ゾンバ県知事との面会から具体的な物資の輸送などの実務面においても、すみずみまでサポートを申し出てくださいました。彼は日本にも研修で訪れたことがあり、「Arigato-Gozaimasu」と日本語で語りかけてくださいました。私たちにとっても、心強い限りです。
マラウイは「ウォーム・ハート・オブ・アフリカ」といわれる平和なひとびとの国です。このアフリカの友人に対して、日本もオール・ジャパンで援助活動を行い、ますますの相互理解と交流を深めていきたいと、私たちは願っています。


【写真上】WFPマラウイ事務所にて、牛山所長(左)、青年海外協力隊員として入っている張本さん(右)と、MPJスタッフの田村(中央)
【写真中】在マラウイ日本大使館にて、西岡大使(中央右)と坂本一等書記官(中央左)を囲んで
【写真下】災害対策局にて、Principal Relief OfficerのFyawmpi Mwafongo氏と


*出典:世界銀行、2013年。

玉川学園にて理事長の鈴木が講演しました

講演する理事長
去る7月17日、玉川学園(東京・町田市)にてMPJ理事長の鈴木りえこが講演いたしました。
玉川学園は、2014年から将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図るスーパーグローバルハイスクールとして文科省の指定を受けている学校で、国際的な私学連盟「ラウンドスクエア」が開催する高校生の国際会議にも参加しています。今回は、その国際会議を模して生徒主催で行われた校内企画「たまがわ会議」の場に講師としてお招きいただきました。
”Act today, change tomorrow”というテーマで行われたこの会議には、夏休み中にも関わらず、グローバルな課題や国際機関でのキャリアに関心を持つ50名程の同校や他校の高等部・中等部の生徒さんが集まり、熱心に講演を聞いてくれました。

鈴木理事長はミレニアム開発目標(MDGs)の成果やミレニアム・ビレッジ等の現状を紹介しながら、アフリカの人々の生活や子どもの教育環境などについて、アフリカでの体験エピソードを加えて皆さんにお伝えしました。
ディスカッションの様子講演後は、生徒の皆さんがグループに分かれてディスカッションしました。講演から感じたことや学んだことを話し合い、問題解決に向けて何ができるかをグループでまとめ、皆の前で発表します。ある生徒さんは、アフリカでは携帯電話での送金システムが普及していることを初めて知り、テレビニュース等で貧しいアフリカとして伝えられるイメージだけでは偏りがあると気づき、自分で知ることが大切だと感じたと話してくれました。アフリカの貧困層が抱える問題について、女の子が学校へ通えるようにするには?若者が貧困のために武装グループに参加するのを防ぐには?など、個々の問題のつながりを考え、自分たちにできることは何か、どのように解決できるか、活発な議論が行われました。

参加したのはほとんどが女子生徒でしたが、少数派(!)男子生徒も含めて、将来は開発援助の分野で活躍してくれる人が育つことを祈っています!

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