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名称変更しました!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は2018年11月22日をもって団体名称をSDGs・プロミス・ジャパン(SPJ)へと変更しました!
今後とも皆様の変わらぬご支援・ご協力を賜りますよう一同お願い申し上げます!
新HPはこちら→ http://sdgspromise.org
- 2019年02月28日
- MPJ事務局からのお知らせ
【バオバブパウダーおすすめレシピご紹介】
今回は、スーパーフードとして欧米で注目を集めているバオバブパウダーの使い方をご紹介します。
まずは、改めてバオバブパウダーがスーパーフードと呼ばれる所以を簡単にご紹介します。
その特徴は何と言っても種類豊富な栄養素がたくさん含まれているということ!
ビタミンCはレモンの3倍
カルシウムは牛乳の3倍
鉄分はレバーの3倍
マグネシウムはアボカドの5倍
ポリフェノールはブルーベリーの6倍
食物繊維はバナナの50倍!!
他にも、アミノ酸やミネラルなど様々な栄養素を多く含んでいます。
この栄養素が注目され、欧米のレセブが愛用したことからスーパーフードとして人気になりました。
市販で売られているパウダーは上記写真の白い実の部分を粉末状にしたものです。実は乾燥しており、見た目は落雁の様で、中には種があります。触感はラムネに似ています。肝心の味はと言うと、ほんのりと酸味と甘みがあります。
現地の人はこのバオバブをそのままフルーツとして食べたり、ジュースにして飲んだりしています。地方の市場やバス乗り場に行くと、小さなビニール袋に入ったバオバブジュースが50クワチャ(7円)程度で売られています。中には、それを凍らせてアイスキャンディーにしたものもあります。
では、バオバブパウダーが人気の欧米ではどのように食べられているのかを見てましょう!
ネットで「Baobab Powder Recipe」で検索すると、何ともオシャレなレシピがたくさん出てきます。
バオバブパウダーの商品自体も多くの会社から販売されており、人気の高さが窺えます。
・Baobab & Carrot Smoothie Bowl
・Turmeric & Baobab Tonic
・Baobab and Banana Milkshake
それでは、いよいよ私たちおすすめのバオバブパウダーを使ったレシピをいくつかご紹介します。
〇バオバブはちみつヨーグルト
(用意するもの)バオバブパウダー 小さじ山盛り1杯
ヨーグルト(プレーン) 100g
はちみつ お好みで
(作り方)
ヨーグルトにバオバブパウダーとはちみつを混ぜるだけです。バオバブの爽やかな酸味とはちみつの優しい甘さが絶妙です!
〇バオバブジュース
(用意するもの)お湯 200ml
バオバブパウダー 小さじ2杯
はちみつ(砂糖でもOK) 小さじ2杯
(作り方)
お湯にバオバブパウダーとはちみつを溶かすだけ、ホットで飲めばレモネードの様に、冷やして飲めば、マラウイでも定番のオーソドックスなバオバブジュースになります。バオバブは実は白いですが、熱を加えると赤みのあるオレンジ色になります。優しい酸味の効いたすっきりした味わいは運動後や夏の暑い日など、疲れた時にピッタリです!
〇バオバブミルクセーキ
(用意するもの)牛乳 200ml
バオバブパウダー 小さじ2杯
はちみつ(砂糖でもOK) 小さじ2杯
バニラエッセンス 数滴
(作り方)
牛乳を軽く温め、バオバブパウダーとはちみつを溶かします。最後にバニラエッセンスを数滴加え、冷蔵庫で冷やせば完成。バオバブパウダーを加えることで少しとろみがでるので、ミルクセーキの様な舌ざわりになります。牛乳を豆乳に変えても美味しいです!
〇バオバブジャム
(用意するもの)バオバブパウダー 100g
水 500ml
砂糖 250g
レモン汁 少々
(作り方)通常のジャムの作り方と同じで、鍋に全ての材料を入れて、コトコト煮込みます。水分がなくなり、トロッとジャム状になれば完成。梅ジャムの様なすっきりとした甘みが好きな人は、気に入ること間違いなしです!
いかがでしたでしょうか?今回は簡単にできるバオバブパウダーの調理方法をご紹介しました。
筆者も最初はスーパーマーケットで100%果汁のジュースを毎週買っていましたが、今では、週末に自分でバオバブジュースを1Lぐらい作り置きして、冷蔵庫に常備する様になりました。バオバブジュースを日常的に飲むようになってから、腸内環境が良くなり、お通じも良くなりました。
他にも「バオバブ レシピ」と検索するといろいろなレシピ情報が載っています。バオバブパウダーの購入もネットで簡単に購入できますので、ぜひいろいろと試してみてください!
マラウイのバオバブオイルは日本にも輸出されています!
ここ数年、欧米を中心にスーパーフードや優れた美容オイルとして注目を集めているバオバブですが、日本における認知度はまだまだ低いように思います。
日本でも、スキンケアに様々な植物オイルを利用する人が増えてきていますが、シアバターやアルガンオイルは知っていても、バオバブオイルについては専門家以外知らないという人が大多数ではないでしょうか。
実際にインターネットで「バオバブオイル」と日本語で検索すると、検索ヒット数は数年前に比べるとかなり増え129,000件ですが、英語で「baobab oil」と検索すると、474,000件と3倍以上のヒット数になります。
当プロジェクトでは、日本に向けてもバオバブオイル・バオバブパウダーを広めるための広報活動を展開しています。
日本で売られているバオバブオイルはセネガル産のものが多いようです。でも、実はマラウイ産のバオバブオイルも日本で販売されているのです!
そこで、今回は、日本でマラウイ産のバオバブオイルを取り扱っている企業「バオバブサンライズ」さんをご紹介したいと思います。
バオバブサンライズHP: https://www.baobab-sunrise.com/
バオバブサンライズを立ち上げた岡田鉄太さんは、これまで25年間に渡って、アフリカやアジアなどで国際協力関係の仕事に従事されました。マラウイには、2011年から2017年まで滞在され、マラウイ全土に点在する100を超える農民組合を支援し、農民たちの生活向上を目的に、マラウイ政府が主導する日本発の一村一品運動支援に携る活動を展開されていました。
筆者も2016年のプロジェクト事前調査の際に、マラウイで岡田さんにお会いしました。岡田さんは、現地の人を尊敬し、マラウイのために真摯に活動をされている素敵な方という印象でした。
上記のような熱心な活動の中で岡田さんが出会ったのが、マラウイの農民組合によって作られていた「バオバブオイル」でした。岡田さんは帰国後もマラウイでの一村一品運動を別の形で支えたいと考え、すでにマラウイから欧米などへは輸出されていたバオバブオイルを通じて、マラウイの生産者と日本の消費者をWin-Winの関係でつなぐための架け橋になるべく、帰国後に日本にてバオバブサンライズを立ち上げて、マラウイ産バオバブオイルの販売を始めました。
岡田さんは、定期的にマラウイの農業組合から直接バオバブオイルを仕入れています。ちょうど今年の9月に当プロジェクトがバオバブオイル製造の支援している組合(Maluso Cooperative Union)に対して、バオバブサンライズからの注文が入り、50Lのバオバブオイルを日本に輸出しました。
Maluso Cooperative Unionは、2018年1月より、当プロジェクト支援のもとバオバブオイルの製造を始め、今回、初めてのマラウイ国外への販売となりました。
今回の商品輸出を行うにあたり、事前にサンプルを送り、バオバブサンライズさんの顧客モニターの皆さんにオイルをテスト使用してもらい、品質を確かめてもらいました。
これまで、私たちは現地において、オイルの品質をより良くするための支援を続けてきましたが、日本への輸出に対応できる品質のオイルを作れるまでに成長したことはMPJにとっても嬉しい限りです。
まだバオバブオイルを使ったことがないという方は、これからの乾燥シーズンに、ぜひ一度、マラウイ産バオバブオイルを試してみて下さい。バオバブサンライズのHP、またはYahooショッピングから簡単にネット注文可能です。
筆者も毎日、お風呂上りにオイルを数滴伸ばして、顔や手などに塗っています。空気が乾燥するマラウイでは、日本よりも肌や唇がカサカサになりやすく、ここでは手放せないアイテムとなっています。また、シャンプー後にバオバブオイルを髪に一滴たらしているMPJスタッフは、美容院で「髪につやがある」と初めて褒められた、と喜んでいました。
皆さんもアフリカの大地に根付く、生命の木「バオバブ」の魅力を日本で体感してみてください!
【Japan-Africa Business Fair 2018 に出展しました!】
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は10/7(日)に東京プリンスホテルにて行われたJapan-Africa Business Fair 2018 に出展致しました。このイベントは同日に行われたTICAD閣僚会合に際してのサイドイベントであり、アフリカで活動している団体や企業が各活動を宣伝する場となります。また、各企業・団体における情報交換や交流の場ともなっています。このイベントは事前応募制となっており、今回は最終的に約60もの団体・企業が商品やパンフレット等の展示を行いました。
今回MPJはマラウイの農民自立支援事業で製造しているバオバブオイルのサンプルをメインに活動の内容をPRしました。バオバブオイルのサンプルは写真のように小さかったですが、特に目を引いたようで、多くの方々に「これは何?」「どうやって使うの?」などと興味を持っていただけました。さらに実際に手に塗っていただくことでその効能を実感してもらいました。もちろんバオバブオイルの説明に加え、ウガンダでの心理社会的事業、MPJ Youthの活動についても紹介し、MPJが一体どんな団体なのか、短い時間ながらも伝えていきました。 また、環境省に認可を頂き、第五次基本環境計画の英語版を配布しました。今後の日本のSDGs達成に向けてのプラン、こちらは特にアフリカの閣僚級の方々が目を引いたようで多くの方が資料を手にとっていきました。 ちなみにこのイベントにはアフリカの大使や閣僚のみならず、日本国内の議員や各企業の関係者なども多く、幅広い層の方が見に来られます。 午後になると観覧する方も増えてきて多くの方と写真を一緒にお撮りすることが出来ました。
最後には用意していたバオバブオイルのサンプルが全部なくなってしまいました! 今回の企業展示イベントにはアフリカ各国の大使や閣僚の方々のみならず、国際機関や一般企業の方々等多くの方にMPJのブースにお越しいただき、非常に密度の濃い時間となりました。 今回の Japan-Africa Business Fair 2018 への出展を通じて多くのアフリカ各国の方々にMPJの活動をPRすることが出来ました。今後もMPJは引き続きアフリカを中心に活動し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け尽力します。
- 2018年10月12日
- 活動報告
グローバルフェスタ2018に出展しました!!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は、9/29(土)に東京・お台場で行われた国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN 2018」に出展いたしました。
今回は台風が迫り、残念ながら9/30(日)に予定されていた二日目が中止となりました。しかし来場者は29日だけでも約4万人と実に多くの方が足を運んでくれました。
MPJブースでは、ウガンダでの南スーダン難民支援事業やマラウイでの農民自立支援事業などを紹介するほか、MPJ関連の学生グループであるMPJ Youth の活動紹介、バオバブオイルの試用体験等を実施し、多くの方に活動に興味を持っていただけるように展示しました!!
初めて参加したMPJスタッフの小山にとって、驚いたのが高校生や大学生等の若い方々が非常に多いということでした!国際協力にこれだけ多くの方々が興味を持っている事に感心しつつ、また、頼もしくも感じました。現在MPJではMPJ Youthという大学生の関連組織もあり、当日マラウイ研修の報告も兼ねて応援に来てくれましたが、彼らが発表する予定だった「マラウイ研修」は台風のために実施できず残念なことでした。
午後になってくると来場者も増え、MPJのブースにも数多くの方が訪れてくれました!
ブースにはグローバルフェスタの共催組織の一つであるJICの理事長・北岡伸一先生もお立ち寄りくださり、MPJ スタッフ、MPJ Youthメンバーに対しての奨励のメッセージをいただきました!ありがとうございました。
今回はグローバルフェスタへの出展を通し、多くの方々にMPJの活動を知ってもらうことが出来ました。今後もMPJはSDGsの達成に向けて一層努力していきますのでご支援ご応援の程よろしくお願い致します!また、この度ご協力頂いたMPJ Youthの皆さん、ボランティアで応援に来ていただいた皆さん、誠にありがとうございました!!
NGO海外スタディ・プログラム実施経過報告!!
MPJ東京事務所のスタッフである私、寺田かなえは、外務省主催の「NGO海外スタディ・プログラム」の研修生として、7月24日よりウガンダの政府機関NAGRC & DBに派遣されました。
本プログラムは日本の国際協力NGOの人材育成を通した組織強化を目的としており、帰国後は研修成果を所属NGOだけでなく他NGOにも還元することが求められています。私は「開発途上国における家畜産業や公衆衛生の発展・応用の可能性と必要性を学ぶ」というテーマを掲げ、ウガンダの農林水産省に属する家畜研究センターの一つであるNationalAnimal Genetic Resources Centre and Data Bankにおいて研修をしています。
NAGRC & DBは研究所(エンテベ)とファーム(ウガンダ全土)を有しており、人工授精の実施・指導から絶滅危惧固有種の遺伝子解析・保存に至るまで、家畜の生産生をあげるために必要とされるようなフィールドワークとラボワークを行っています。
ウガンダの玄関口であるエンテベは、首都カンパラから40kmの位置にありますが町の雰囲気はカンパラとは大きく異なっています。まさしく喧噪と雑踏という言葉があてはまるような、アフリカの活気に溢れるカンパラに比べ、ビクトリア湖に四方を囲まれたエンテベは緑が多く落ち着いていてとても住みやすいところです。
あまりにも大きいビクトリア湖は波も立っていて一見すると海のようで、海水浴(湖水浴?)を楽しむ現地の人々の姿も多くみられます。またビクトリア湖に近いため、町では新鮮なティラピアやナイルパーチ等の魚料理が味わえます。
研究所でも食事や掃除を担当しているスタッフの方にお願いすれば魚料理をつくってもらえるのですが、これがとってもおいしいのです!味付けは、タマネギとトマトと塩だけというとてもシンプルなものなので、ティラピアが手に入った際は是非お試しください!
これからエンテベやウガンダ各地のファームにおける研修を通して、日本との相違点や難民居住区における畜産の可能性なども意識しながら、ウガンダでの家畜産業、環境整備また公衆衛生の実情やマネジメント法を学んでいきたいと思います。
- 2018年09月11日
- スタッフ現地レポート, 活動報告
~ウガンダ事業~ 8月末で「心のケア」事業が終了しました。
5月よりジャパン・プラットフォームの助成金と皆さまのご寄付で実施してきたウガンダ北部における南スーダン難民の「心理社会的ケア」事業が8月末で終了しました。南スーダン難民の方々を心理的にサポートするため、この事業を支えて下さった方々に感謝いたします。
準備期間を除くと3ヶ月ととても短い期間でしたが、60人の難民の子ども達が継続的にワークショップに参加し、彼らの心境や態度に変化が生まれたことを目の当たりにしてきました。家族や友人を殺された、路上に転がっている死体を見た、殺人を強要させられた、レイプされ、家を焼かれた、そんな凄まじい経験をしてきた子ども達ですが、ワークショップでは時には笑顔、時には涙を見せながら、MPJスタッフに心を開いて話をしてくれました。「つらい経験をしているのは一人じゃない。みんなに話すことで楽になった。」と言ってくれる子ども達も多く、この事業を実施できて本当に良かったと思っています。
また、難民居住区の小学校の先生方152人とコミュニティの難民の方々1,165人が、専門家によるセミナーを通して子ども達や自分自身の心理的問題を解決するための知識を得ることができ、「とても役に立った」という声をたくさん聞いてきました。
衣食住や医療など目に見える支援も非常に大切ですが、避難生活が長期化してくると心の問題も顕著になり、それを解決する手助けが必要になります。今回MPJは南スーダン難民の心の問題に向き合い、心理社会的支援を実践してきました。
<心理社会的ワークショップ> 7月後半から8月にかけては、心理社会的ワークショップも大詰め。子ども達は、描画や粘土細工よりも更に表現方法の難易度を高めた「ジオラマワークショップ」そして「音楽ワークショップ」に臨みました。 ジオラマワークショプでは「将来自分の住みたい町」をテーマとして、グループで議論をして町に何が必要かを話した後、色鉛筆と粘土を使って自分達の町を作り上げました。南スーダンで失ったもの、ウガンダでの避難生活で足りないものなど様々な想いを「理想の町」という形にしていきました。全てのグループが「この町は平和で、戦いは一切ない!」と語っていたのが印象的でした。
「音楽ワークショップ」は今回のプログラムでの最終段階で、子ども達が自分たちの「過去」「現在」「未来」について歌詞を作り、みんなの前で発表しました。
あるグループが音楽ワークショップで作った歌詞を紹介します。
♪戦争の前、南スーダンで両親は生きていた
今よりも良い学校に通って、友達と一緒だった
戦争中、女性はレイプされた
両親は殺された。子ども達は亡くなった
生活は苦しかった。道路は閉鎖された
平和をなくして、逃げるしかなかった♪
♪難民キャンプに着いた時、生活は大変だった
みんな病気なった。食料は足りなかった
今は学校に通えるようになった
食べ物はあるし、幸せだ
平和に暮らしている。治安もいい
水もあるし、前より良くなった♪
♪良い先生になりたい。看護士になりたい
エンジニアになりたい
私たちの国、南スーダンのために
国を再建したい。最高の未来のために
私たちはなりたい。平和を愛する人に
希望の人に、生活の救世主に♪
ここまでワークショップに参加した子ども達は、約3か月前に第一回ワークショップに来た時とは表情が全然違っていました。よく話すようになり、自然と笑顔も見せられるようになりました。
お父さんやお母さんが目の前で殺された過去を変える事はできません。でも、これからどう生きるかを決める事は出来る。ワークショップに参加した子ども達には、トラウマに押しつぶされず、前向きな人生を歩んでもらえる事を願っています。
MPJは、今後も南スーダン難民に心理社会的ケアを届けられるよう準備を進めています。またウガンダ北部で今回のような事業を開始できるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。
【ショッピングセンターでのバオバブ商品プロモーション】
現在、当プロジェクトはバオバブ商品を通じた農民グループの収入向上、自立支援の促進に取り組んでいますが、バオバブ商品をより多く販売して収入を増やしていくためには、市場の拡大が必要です。
しかし、マラウイの人たちはバオバブがマラウイに多く自生していることは知っていても、現在私たちが販売を勧めているバオバブパウダーやバオバブオイルの存在、そしてその効果を知っている人はまだまだ少ないのが現状です。
そこで、人が多く集まる休日のショッピングセンターにおいてプロモーションブースを出展し、現地の人たちにバオバブパウダーやバオバブオイルについて紹介し、バオバブ商品の消費者を増やすというのが今回の狙いです。
まずはバオバブ商品の持つ魅力について簡単にご紹介します。
実はバオバブオイルは欧米ではスキンケア用の美容オイルとして注目を集めています。
バオバブオイルはバオバブの種子から作られています。この種子が保湿に有効な脂肪酸、また、ビタミンEやカロテンなど、お肌の調子を整える成分も多く含まれています。バオバブパウダーはバオバブの実から作られており、ビタミンCやカルシウム、鉄分、食物繊維など多くの栄養素を含んでいるため、スーパーフードとして注目を集めています。
マラウイでは、女性はもちろん男性もお肌の手入れには気を遣っており、シャワーの後にはボディクリームなどを使ってスキンケアをしているという人が非常に多いのです。日本でも、最近では男性用の化粧水などが店舗に並ぶ様になってきて、若い男性たちを中心にお風呂上りにスキンケアというのも徐々に浸透してきていますが、実際にマラウイ男性の美意識に対する関心の高さには私たちも驚きました。
また、近年では健康に対する意識も高まってきており、特に富裕層のマラウイ人を中心に、ジムでのトレーニングやジョギングを日課にする人、モリンガなどの健康食品をサプリメントとして摂取する人が徐々に増えています。
そのため、バオバブ商品のもつポテンシャルはマラウイの人たちが持つスキンケアや健康に対する意識やニーズとも一致すると私たちは考えています。
さて、では実際にどの様にプロモーションを行ったのかをご紹介していきたいと思います。
【首都リロングウェ】
リロングウェでは、同県でバオバブオイルやパウダーを製造販売しているMaluso Cooperative Unionと一緒にブースを出展しました。リロングウェにはいくつかのショッピングセンターやモールがありますが、今回私たちが選んだのは、通称Game Complexと呼ばれているショッピングセンターです。バスターミナルからも近く、町の中心街に位置するため、平日休日問わず、いつも多くの買い物客で賑わっています。
今回は、すでにMaluso Unionがバオバブオイルを卸している、コスメティックショップの前のスペースをお借りしました。隣には大きなスーパーマーケットが並んでいるため、スーパーに買い物に来たお客さんたちも取り込むことができる良い場所です。
ブースでは、バオバブオイルやパウダーの商品ポスターを設置し、日本から持ってきたお肌の水分や油分量を測ることのできるスキンチェッカーを使った、お肌の状態チェック体験と、バオバブオイルのテスターを用意しました。
土曜日ということもあり、買い物に来た多くの人たちがブースに詰めかけ、バオバブオイルを知らない人たちにその存在を知ってもらういい機会となりました。
特に大人気となったのが、お肌の状態チェック体験でした。マラウイではスキンチェッカーなど手に入らないため、全員が初体験ということもあり、女性はもちろん、男性も多くの人が集まりました。
スキンチェックしていると、マラウイ人のお肌はオイリー肌であるが、水分量が少ないという人が多いことが分かりました。つまり、お肌の表面には油分が多いが、内部は乾燥している人が多いのです。そんな人にこそ、バオバブオイルの出番です。バオバブオイルはお肌に自然と浸透していくため、油分を適切に調整する働きがあり、さらに保湿力の向上にも期待できます。
バオバブオイルの特性を説明し、実際にオイルを着けてもらい、使い心地を確かめてもらいました。マラウイ人はすでにボディクリームやワセリンなどのケア用品を使っている人がほとんどなので、そこにオイルを混ぜて使うなどの使用方法なども提案しました。
スキンチェックの効果もあってか、多くの人がバオバブオイルに興味を示し、ブースの場所を提供してくれたコスメティックショップからもバオバブオイルの新たな注文が入りました。また、ブースを訪れた、ホテルでマッサージ店を運営しているという女性から「ぜひ私の店で使いたい。」と業務用の注文を獲得することもできました。
【マラウイ最大の商業都市ブランタイヤ】
ブランタイヤでは、同県でバオバブオイル・パウダーの製造販売をしているHome Oils Cooperativeと一緒にブース出展しました。今回私たちが選んだ場所はブランタイヤ最大のショッピングセンターであるChichiri Shopping Centerです。
今回は、リロングウェ同様にスキンチェッカーとバオバブオイルのテスターの他に、バオバブジュースの試飲も用意しました。さらに、ブースを訪れた人たちが普段どんなスキンケア商品を使っているのか、その種類や価格帯を調べるアンケート調査も実施しました。
こちらの会場も土曜日の買い物客で賑わっており、多くの人がブースを訪れてくれました。
今回もスキンチェッカーは大人気でしたが、最も効果的な成果を上げたのはバオバブジュースの試飲でした。ブースを訪れた人の多くがバオバブの実を口にしたことはあっても、パウダーとして売られている商品を買ったことはないという人ばかりでしたが、組合が作ってきた特製バオバブミルクセーキを試飲してもらうと、「おいしい!」という声と共に、レシピを尋ねて1瓶買っていくというお客さんが続出しました。併せて、バオバブは様々な栄養素が豊富で、日常的なサプリメントとしても最適であることをアピールすることができました。
また、スキンケアに対するアンケート調査では、多くの人が2,000K台(日本円で約400円)のスキンケア商品を普段購入しているということで、Home Oilsが販売しているバオバブオイルも2,000Kであったため、スキンチェックやオイルの試用後に購入してくれるお客さんもありました。ブースに参加していた組合のメンバーもプロモーションブースの効果を実感した様で、次は自分たちだけでもやってみると嬉しい意見が出ました。
今後も引き続き、マラウイでのバオバブ市場開拓に向けて活動を進めていきます。
【認定NPO法人の更新が終了しました!!】
8月30日付で、MPJは東京都の認定NPO法人としての更新手続きが終了し、引き続き5年間(2018年3月11日から2023年3月10日まで)認定NPO法人として活動出来ることになりました!!皆様のこれまでのご支援ご協力に深く感謝しております。
これまでと同様、法人、個人の皆様から賜るご寄付は税制上優遇措置の対象となります。
今後は「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、これまで以上に努力する所存です。
今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
- 2018年09月03日
- MPJ事務局からのお知らせ
第34回MPJ研究会のお知らせ!「大使館専門調査員の視点から見た、ウガンダ支援最新事情」
第34回MPJ研究会のお知らせ
「大使館専門調査員の視点から見た、ウガンダ支援最新事情」
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では8月27日(月)19:00より、大使館専門調査員の勤務を終え、帰国したばかりの橋本奈保氏を講師として研究会を開催いたします。
研究会では、専門調査員の仕事内容の紹介から、NGOや国際機関などがウガンダで実施している支援事業の現状、ウガンダのユニークな難民政策などについてお話いただきます。
専門調査員のお仕事に関心をお持ちの方、アフリカ・ウガンダでの支援事業にご興味をお持ちの方、ぜひお気軽にご参加下さい!
橋本奈保氏プロフィール
2010年米国Smith College卒業(心理学及び人類学専攻),2014年3月大阪大学国際公共政策研究科博士前期課程修了(国際公共政策修士)・同博士後期課程在籍中。2015年8月から2018年8月,在ウガンダ日本国大使館経済開発協力班にて専門調査員として勤務。草の根人間の安全保障無償資金協力案件,日本NGO連携無償資金協力案件,国連機関を通じた人道と開発連携案件等を担当。
研究会の開催要領は、下記の通りです。
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第34回MPJ研究会
「大使館専門調査員の視点から見た、ウガンダ支援最新事情」
【日時】2018年8月27日(月)19:00~20:30(18:45開場)
【場所】文京シビックセンター 4階会議室B
(地下鉄南北線・丸の内線後楽園駅直結)
アクセス→http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
【講師】橋本奈保氏
【会費】無料
【申込方法】お名前、ご所属、ご連絡先を明記の上、mpjapan@drive.ocn.ne.jpまでメールにて
お申込み下さい。
【申込締切】8月24日(金)
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- 2018年08月07日
- MPJ事務局からのお知らせ, 研究会