ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

Blog-Archives

ルワンダのミレニアム・ビレッジを視察しました!

籠を編む女性たち

籠を編む女性たち

MPJ理事長・鈴木りえこが、2月19日にルワンダ共和国のミレニアム・ビレッジ、Mayangeを視察いたしました。ミレニアム・ビレッジ(10か国12サイト)のほとんどが首都から遠く交通の非常に不便な僻地にあるのに対して、Mayangeは、珍しく首都キガリの近郊、南へ40キロ程度のBugesera Distristに位置します。ただし、歴史を振り返ると、もともと乾燥して不毛な土地で特有の伝染病もあった場所へ、ツチ族の人々が強制的に移住させられたという話です。1994年のルワンダ虐殺でも約4,000人が殺害されたというNyamata教会はビレッジ内に存在し、虐殺記念館の一つとなっています。

カガメ大統領が率いるルワンダの効率主義の成果もあり、10か国に存在するミレニアム・ビレッジの中では、2015年末の国連ミレニアム開発目標(MDGs)達成期限の2年前から、地方政府と村民への権限移譲と経費負担が順調に始まり、その点では最も進んだビレッジと聞きました。
チームリーダーのDonaldは、2006年のミレニアム・ビレッジ・プロジェクトが開始された当時から10年間続けて現地の発展を観察していて、この期間の最も印象的な変化は、「自分たちでもできる、という村人の心意気」と指摘してくれました。

ミシン教室

ミシンを備えた縫物の教室

大工仕事場

大工さんの仕事場

他のミレニアム・ビレッジと比べて、比較的、街中にあるという利点もあり、さまざまな病院、学校、共同体のオフィスなどが近いところに集中しています。大工さんたちも集まって共同体が建てた長屋のような建物の一区間をそれぞれ借りて、毎日出勤して仕事をしています。
ルワンダ籠の店

ルワンダ名産の籠を売る店

その近くにはやはり共同体が運営する大工道具を売る店やレストランもあります。
学校をドロップアウトした若者のためには電気工になるための技術教室やミシンを備えた縫物の教室もありました。少額ですが授業料を支払って習いに来ているそうです。
また、ルワンダ名産の籠を作る女性たちも共同体が運営している店の周辺で毎日籠を編んでいます。多くの籠が正札に製作者の名前を書いて店の中に展示され、品質も5年前に訪れた時に比べるとかなり向上していました。



産婦人科の患者さんたち

産婦人科の患者さんたち

クリニックには医師が週に一回巡回し、看護責任者や看護士さんが数名常駐していて、一日の患者数は平均200名、一日の平均出産数は5名だそうです。患者には着飾った妊婦の姿が目立ち、外出するときに良い着物を着るというアフリカの女性たちの慣習を思い出しました。母子ともに出産後は3日間入院するそうです。数時間前に生まれたばかりとか、昨日生まれたという赤ちゃんたちが母親たちに抱かれていました。

主要な産業は農業で、以前はカッサバ(芋の種類)を中心に加工工場を作っていましたが、最近は重点を二期作が可能なメイズ(とうもろこし)の生産に移しているそうです。

エコツーリズム

エコツーリズムサイト

村の新しい事業企画としてエコツーリズムも始めたそうです。ルワンダの王が住んでいた家を再現して、近くには伝統的な踊りや音楽のショーを開催できる小さな会館も作りました。村の共同体が運営するエコツーリズム事業として、観光客を集めて収益を得ることを目的としてます。MPJユースの学生も、この企画に応じて村人の家に2日間滞在し、ショーなども見学しました。

Mayange村の中には、MDGs後の村を運営するためのNGOも立ち上がり、建物も建設中でした。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトも担当者数は減らしましたが、「持続可能な発展目標(SDGs)」の達成に向けて、村の共同体とともに歩み続けていく予定です。

東京女学館中学生が社会貢献学習のためMPJオフィス見学にいらっしゃいました!

中学生と理事長去る2月4日、東京女学館中学校の中学3年生のグループ5名が、社会科の社会貢献学習の一環でMPJオフィスを訪ねてきてくれました。同校では、「国際社会と人類の課題」という単元の中で、グローバルな課題に取り組む団体を生徒が自分たちで調査し、実際に訪問して理解を深め、その後、授業で発表するという学習活動に取り組んでいるそうです。

生徒さんたちは、この訪問に先立って、昨年10月にお台場で行われたグローバルフェスタ会場に足を運び、MPJユースの代表たちと会ったことがきっかけでMPJを訪問先に選んだそうです。

オフィスでは、なぜこのような支援活動を始めたのか? 支援活動を行って大変なこと・嬉しかったことは? 支援活動を行って地域の人々の貧困は解決されたの?などの質問に対して、理事長の鈴木りえこがお話しさせていただきました。

MPJの設立契機の紹介には、極度の貧困削減に向けて具体的目標を定めたミレニアム開発目標(MDGs)は欠かせませんが、「2000年は何があった年か知っていますか?」と問うと、なんと「(私たちが)生まれた年」という答え(!)。生徒さんだけでのオフィス訪問に、最初は少し緊張気味の様子でしたが、後半は、事務局スタッフとMPJユースの学生と一緒になり、支援者向けの手紙づくりに積極的に参加していただきました。

お越しくださった皆さん、ありがとうございました。若い世代の方々の国際協力に対する理解を深めるため、少しでもお手伝いができれば、嬉しく存じます。

ポストMDGs:ミレニアム・プロミスの方針

【出典】Millennium Village Project(ルワンダ)

【出典】Millennium Village Project(ルワンダ)

ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)のグローバルアライアンスであるニューヨークのミレニアム・プロミスでは、 「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿って、2016年以降の方針を以下のように発表しています。なお、この方針は2015年9月のSDGsが採択された国連総会前に発表された内容を、ECC国際外語学校の学生の皆さまがボランティアで翻訳してくださったので、その点、どうぞご了承ください。ご協力くださった学生の皆さま、どうもありがとうございます!


*****


ポスト2015年計画

ミレニアム・プロミス(MP)にとって、ポスト2015年期は形式上最終監査と最終評価が終わり、最終報告書が公表される予定の2016年7月に始まり、その際、MPは焦点をミレニアム開発目標(MDGs)から持続可能な開発目標(SDGs)へと移す。 現在、MPおよびミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)チームは、どのようにSDGsを進めていくかを計画中である。2015年9月の国連サミットで、SDGsが世界の指導者たちによって採択されるかどうかが鍵となっているが、活動はいくつかの主要な柱となるものから成り、MPを含む機関がその活動の指揮を執り、支援していくだろう。 ポスト2015年計画はまさに計画途中であるが、いくつかの鍵となる要素を以下に述べる。


持続可能な開発目標

2012年のRio+20会議以来、国連は地球規模、地域、国レベルにおける持続可能な開発を加速させるための効果的な活動を方向づけるポスト2015年期の発展のためのプログラムを決定しつつある。この計画は2015年末の現行の「ミレニアム開発目標(MDGs)」に基づいて行う「持続可能な開発目標(SDGs)」を含んでいる。 SDGsは2015年9月に開催される国連サミットに参加する世界の指導者によって最終決定されて採択されれば、経済発展、環境維持、および社会的公正を実現させるための経路となるだろう。 SDGsは2030年までに達成されるべき目標として挙げられた17の優先目標に及び、それらにはすべての貧困、飢餓を根絶し、食料安全保障を達成し、全ての人の健康生活と教育を保証することが含まれる。 現在MDGsを達成するためにMVPの主催国で実行されている開発計画は、SDGsの枠組みの中で更に拡大され強化されていくだろう。MVPはパートナーと専門家との大規模ネットワークを構築したが、中でも注目すべきは農村の経済開発に関して優れた専門知識と経験を持つ集団がミレニアム・ビレッジで活動していることだ。 これらのチームが、地域レベルでの目標実行のためのモデル開発と試験を行い、SDGs計画への支援を継続的に行なっていくだろう。


持続可能な開発問題解決ネットワーク

国連事務総長の藩基文氏は2012年8月、地方、国家、地球規模レベルでの持続可能な開発問題の解決を支持して いる学会、市民社会や民間部門から科学的、技術的専門知識を集めるために、持続可能な開発問題解決ネットワーク(SDSN)を構築した。SDSNは共同学習を加速し、世界が直面している相関性のある経済、社会、環境問題に対する総合的アプローチを促進することで、技術および政策面における区画化を克服する手助けをすることを目標にしている。 すでに複数の地域レベルのSDSNが開催されており、科学に基づいた開発問題の解決を促進するため、複数の解決構想が主要な議題を中心に、世界の専門家による12のテーマ別グループが結成された。SDSNは2015年以降、MVPのいくつかの取り組みを進める上で主要な役割を果たしていくだろう。


農業とビジネス開発

リードファーマープログラム(LFP)は、ポスト2015年戦略のこの分野において、MPとその協力者にとって重要な役割を占めるであろう。2013年以降、MVPは各パイロットサイトで農業普及指導員やリードファーマー(LF:中心となる農業事業者)の専門家集団を結成してきた。LFPは普及事業を農場に届ける手段として推進されている。このプログラムは地域内で模範となる革新的なLFを選び出し、それぞれの地域に農業従事者経営管理部隊を設立し、研修を画一化し、各普及指導員とLFに明確な目標設定を行い、LFを積極的に指導することを伴う。LFが自分たちの働く地域をしっかりと代表できるようにこの過程は参加型でなくてはいけない。 LFPは小農家を組織化し、価値連鎖の当事者と連携し、農業資金の分配と農業生産物の取引を促進し、農業者に優良農業実践(GAPs)のやり方を訓練し、農業資金とサービスに対する支払いのための連帯グループとしての役割を担う。やがて、LFが指揮をとるこのような分配区域が融資を受ける基本単位になるだろう。 ポスト2015年の議題にLFPを組み入れることで、計画中のSDG1「世界のすべての形の貧困を終わらせる」こと、そしてSDG2「飢餓を根絶し、食料安全保障を達成し、栄養改善と、持続可能な農業を奨励する」という目標達成に貢献できる。MPとその協力者たちは、LFPをポスト2015年の課題として拡大しようと努力している。


健康と栄養

【出典】Millennium Village Project(ガーナ)

【出典】Millennium Village Project(ガーナ)

この分野におけるポスト2015年の焦点は、おそらく専門的な地域保健従事者(CHW)プログラムの拡大であり、これには地球研究所と他のパートナー団体の主導で行われる百万人のCHW(1mCHWs)キャンペーンが含まれる。1mCHWsキャンペーンは国家規模の専門的なCHWプログラムを支援する活動である。 2006年以来、MVPの健康プログラムの土台であるCHWたちは、出産前及び新生児の健康診断、サプリメントの支給、マラリアの診断と治療を含む基礎予防及び治療を行うようにトレーニングを受け、能力を備えた常勤地域基盤保健専門家である。CHWはまた診療所や病院への照会サービスも提供する。 CHWシステムは迅速診断検査(RDTs)や治療を生かして、健康データの管理やアルゴリズムを基盤とした判断支援の提供を行う革新的なスマートフォンベースのCommCareのようなモバイルヘルス(mHealth)ツールによって支えられている。CommCareを検診のための家庭訪問の一環として利用することにより、MVPのCHWたちは最近の地域における出産と死亡の情報や、急性栄養失調やマラリアのような疾病コスト、予防接種や妊婦管理や熟達した新生児分娩のような根本的な治療介入適用の情報を含むプログラムに関するリアルタイムの情報を提供する。 明確に文書化されたこの数十年のCHWプログラムの成功によって、国民皆保険制度の達成を加速するための組織的な取り組みの一環として、CHWへの投資を国々や国際舞台における政策議題へと急速に押し上げた。 MVPサイトで奨励されているCHWプログラムは、持続的な人材開発や州または地方政府へプログラムを分散できる強い管理体制を誇るので上記の目的に適している。そのうえ、プログラム特有の主要な操作プロセスにおける迅速なトレーニングやそれに続く支援的な監視やガイド付きの家庭訪問のためのスマートフォンベースのmHealthツールによる継続的なサポートのおかげで、プログラムの実施に要する時間は短く、プログラムのメンテナンス、現地化及び質の維持・向上に集中することができる。 CHWプログラムを拡大し続けると同時にそれを推進する戦略とシステムをより発達させることは、「年齢を問わず全員の健康的な生活を保証して福祉を促進する」という計画中のSDG3をサポートできる。


教育

【出典】Millennium Village Project(マラウイ)

【出典】Millennium Village Project(マラウイ)

ポスト2015年は、特に少女のための普通教育のさらなる普及だけでなく、教育の質や、学習成果に焦点を当てるだろう。適切な年齢での小学校への入学や、卒業の見込みに影響を与える要因としての幼児教育の重要性を認識し、幼児教育普及へ投資することが主な戦略となるだろう。サハラ砂漠以南のアフリカ地域の教育を財政的に支援するための世界教育基金を設立するための努力も進んでいる。 MP、地球研究所とエリクソンの教育パートナーシップ事業である〝 Connect To Learn″は、ポスト2015年期に継続し、拡大するであろう。ポスト2015年の焦点は初等教育と中等教育の両方のレベルで学習効果を高めることである。普通教育は初等教育だけでなく中等教育にまで拡大されるだろう。幼児教育が適切な時期での初等教育への入学やその後の卒業見込みに影響を与えていることを認識し、幼時教育の普及に投資することが主な戦略となるだろう。サハラ砂漠以南のアフリカやそれ以外の地域の新しい教育イニシアティブに、資金提供するための世界教育基金を設立する努力が進行中である。 おそらく地域教育従事者(CEW)プログラムも拡大されるだろう。地域への活発な参加は地域や学校での教育介入を強化するという前提に基づき、CEWたちは低コストながら献身的な普及指導員であり、「教育リスク」にある子供達を特定し、彼らの入学や出席を後押しするために家庭、PTA、学校や広域の地域と協力している。 CEWたちは彼らの出身地域から選ばれ、高等教育を修了していることが望ましい。彼らの主な役割は生徒とその家族に教育を継続するモチベーションを与え、退学する恐れのある生徒にカウンセリングや個別指導のサービスを提供することである。また、CEWたちは早期妊娠、収穫期、児童労働や雇用、貧困や低い学業成績などが原因であるとされている低い出席率や退学の主な理由を特定するアセスメントを実施する。 CEWプログラムとその他の教育イニシアティブは「すべての人に包括的で公正な質の高い教育を保障し、生涯学習の機会を提供する」というSDG4計画の支援に必要不可欠なものとなるであろう。


インフラとエネルギー

MVPのためのSharedSolarのような、送電線を使用しないエネルギーシステムを先駆けて開発するコロンビア大学のモディ研究所の研究を踏まえるために、これらのイノベーションを本格展開し拡大するために、公益法人が設立された。持続可能な経済ソリューション(SES)と名付けられたその公益法人は、持続的な社会的投資から資金提供を受け、アフリカ中のより多くの顧客にサービスを提供できるようになるだろう。送電線を使用しないシステムの他に、SESはMVPによって活用され、改良されたFormhubやそのほかの情報システムを促進し、保健医療制度やその他の持続可能な開発制度についての助言を行っていくだろう。


ミレニアム・ビレッジアプローチの拡大

【出典】Millennim Village Project(セネガル)

【出典】Millennim Village Project(セネガル)

その他のポスト2015年期の焦点は、ミレニアム・ビレッジアプローチの拡大や再現を試みたり、ミレニアム・ビレッジによって開発されたツールや制度やプロトコルの実行を試みる政府に対し、技術的サポートや顧問サービスを提供することである。すでに国内のより多くの地域に届くように、プロジェクトモデルの拡大に取り組んでいるギニア、ナイジェリア、ルワンダやウガンダを含むMVPの受け入れ国もある。疫病発症事例を追跡するためにCommCare制度を適応し、エボラ危機の解決を支援することを医療チームに委託したギニア政府のように、特定の問題を解決するためにプロジェクトのスタッフと共にMVPアプローチの構成要素(*MPJ事務局注:CHWプログラム)を導入している政府もある。今日までにアフリカの20以上の国が、ミレニアム・ビレッジ関連のプロジェクトを、それぞれ違う団体により主催したり、新たに始めたりしている。MVPチームは、2015年9月に世界が採択する予定であるこの新しい目標(SDGs)を達成するために、ミレニアム・ビレッジの中で過去10年内に作成、試行、改良されたツールや制度やプロトコルを各国政府が導入するのための手助けすることができるという好ポジションにいるのである。

翻訳協力:
ECC国際外語専門学校総合英語コース翻訳専攻1年
金授智さん、田城駿さん、太村美郷さん
ありがとうございました!

マラウイの一村一品運動(OVOP)

OVOPの活動 ~マラウイの地域生産品と共に成長する~  
―マラウイ現地新聞に掲載したOVOP記事広告(2015年9月10日掲載)より―

オイルを渡す西岡大使ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は、2008年4月に設立された日本を拠点とする非営利団体で教育、食料、物質的援助そして災害の影響を受けた全世界の発展途上国の災害対応に携わっている。この組織は、長年に渡りサハラ砂漠以南のミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)を支援している。2014年から2015年にかけての雨季にマラウイで起こった洪水により、多くの家屋と穀物が押し流されるという災難がマラウイの人々に襲い掛かかった事実を受け、MPJは、日本政府から資金提供を受けている日本の組織であるジャパン・プラットフォーム(Japan Platform)と共同して、マラウイの水害被災者を支援することを決めた。MPJは、ゾンバ(マラウイ南部州に属する県)とムランジェ(マラウイ南部州に属する県)の特定の地域の水害被災者を救援物資で援助しようと考え、同時に地元で生産された製品を促進することを願った。

OVOPショップMPJは、数ある試みの中でも特に、マラウイの一村一品(OVOP)プログラムと連携した。OVOPは各地域社会において、地元で手に入る資源に価値を付加することによって、地域の農家の生活を改善しようと努めている政府のプログラムである。現在、OVOPは111の協同組合を支援しており、そのうち55以上の生活共同組合は、市場に製品を出している。生産されている製品は米、調理用油(ヒマワリとピーナッツ)、モリンガ石鹸、バオバブオイル、蜂蜜と大豆製品などである。

この役目に選ばれたOVOPグループは、ドーワのムチンジ(マラウイ中部州に属する県)と、マディシ(マラウイ中部州に属する町)の農産加工者団体と、カムウェンドとザイラセンベのクッキングオイル協同組合だった。それらの協同組合によって生産された調理用油は、より多くのビタミンを維持するコールドプレス製法を用いて生産されるので、他の調理油の製法と比べると、非常に栄養価が高い。MPJは、リロングウェ(マラウイの首都)を拠点とするサンシードオイル有限会社から調理用ヒマワリ油を調達した。この会社は、地域の原材料を使用し、マラウイの人々を1000人以上雇用している。

MPVプロジェクトは、ゾンバの水害多発地域での水害被災者を援助するだけでなく、同時にそれらの生活協同組合が拠点としている村の地域の生産者に力を与えている。生活協同組合は、ヒマワリの種を売る地元の農家にとって既存市場の役割を果たしている。MPJの水害被災者への寄付の連鎖反応はそこで終わらず、生活協同組合のメンバーがMPJに加工ヒマワリ調理用油を販売すると、彼らにお金が渡り、その後そのお金は、国内のニーズに応じるために彼らが使用するお金(例えば、子供の学費、家のトタン屋根、など)となる。このように、MPJは、マラウイの人々が支援を必要としている時に手を差し延べたので、高く賞賛されている。MPJはこの取り組みを通して、洪水被災者と地域の生産者を援助している。また、そうすることにより、地域経済の成長を促進している。「kupha mbalame ziwiri ndimwala umodzi」これはマラウイ現地の言葉であるチェワ語で、文字通り一石二鳥(一つの石が2羽の鳥をしとめる)を意味する。OVPOとして私達は、地域で手に入る資源への価値の付加と市場連携によって地域経済を促進させるために、この取り組みを強く勧めている。皆で必要なものを地域で集めよう、マラウイ人として共に成長するため互いに助け合おう!マラウイの製品を買おう!

(MPJ事務局注)マラウイの一村一品運動(OVOP)は国際協力機構(JICA)の協力によって運営されています。
写真上は、支援物資のOVOP製造調理用油を被災者に贈呈する西岡周一郎駐マラウイ日本国大使、
写真下は、OVOPショップを視察するMPJユース(2015年3月)。

【MPJ事務局より】上記の翻訳は、ECC国際外語専門学校の学生さんらのご協力をいただきました。ありがとうございました!
翻訳:
ECC国際外語専門学校総合英語コース翻訳専攻1年
小股敦貴さん、西井優佳里さん、濱渦麻里菜さん

MPJ理事長・鈴木がウガンダの国際女性NPOのグローバル理事に就任!

プロフィール写真201401ご報告が遅くなりましたが、ミレニアム・プロミス・ジャパン理事長の鈴木りえこは、2015年8月、ウガンダの首都カンパラにある女性の人権擁護とリーダーシップ育成を支援する団体、Isis-Women’s International Cross Cultural Exchange (Isis-WICCE)のグローバル理事に就任いたしました。この団体は、1974年にスイスのジュネーブに設立され、1993年にカンパラに移転いたしました。Isisとはエジプトの女神の名で、Isis-WICCEは、紛争下や紛争後の平和構築を目指して、女性の声をまとめて政策提言を行う女性たちによるリーダーシップを支援しています。 鈴木理事長は、ニューヨークにあるNPO法人ミレニアム・プロミスのグローバル理事も務め、貧困削減やジェンダー平等のため、劣悪な環境下で苦しんでいるアフリカの女性たちと協力して、女性の地位を向上させ世界の平和を求めて、支援活動を続けていく所存です。皆さまもどうぞ応援してください!

「アフリカの魅力を知るセミナー」のご案内

セミナーチラシ

アフリカの魅力を知るセミナー 第4回
「アフリカの女性と躍進 ~ジェンダーと開発編~」



MPJも参加している市民ネットワークfor TICAD(Afri-Can)が、2月6日(土)14時 より、セミナー「アフリカの女性と躍進 ~ジェンダーと開発編~」を開催します。 本セミナーでは、アフリカの国を代表して活躍する女性お二方、また、アフリカで ジェンダーやリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に取り組む団体の アフリカ局長を招き、トークセッションを開催します。MPJ副理事長の安田尚代が モデレーターを務めます。

【日時】2月6日(土)14:00~16:15 (開場 13時30分)
【会場】 渋谷区立 公共施設(JR線渋谷駅(中央口)より徒歩8分)
※場所の詳細はお申し込み後に連絡します 。
詳細は以下のAfri-Canホームページをご参照ください。
http://afri-can-ticad.org/2016/01/19/160206/

【ゲストスピーカー】
 駐日ルワンダ大使館 ヴェネティア・セブダンディ大使
 カメルーン国会議員 マリーローズ・グイニ・エファ アフリカ連合議連議長
 国際家族計画連盟 ルシアン・クアクウ アフリカ地域事務局長
【参加費】無料 
【定員】 60名
【実施】 市民ネットワーク for TICAD (Afri-Can)
【共催】 外務省、世界銀行東京事務所、国際家族計画連盟(IPPF)
 駐日ルワンダ共和国大使館
 特定非営利活動法人アフリカ日本協議会
 公益財団法人ジョイセフ
 認定NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン
 ミレニアム・プロミス・ジャパン ユースの会

市民ネットワークfor TICAD(Afri-Can)は、第 6 回アフリカ開発会議 (TICAD VI)に向 けた提言活動を行う目的で結成され、アフリカ市民社会と提携 しつつ、イベント開催 や関係者との連携を通じて、アフリカの多様性や文化の普 及に努めています。
http://afri-can-ticad.org/

マラウイは自立できる!

挨拶される駐マラウイ日本大使・西岡周一郎閣下

挨拶される駐マラウイ日本大使・西岡周一郎閣下

日本政府「マラウイは自給できる」
― 2015年9月7日掲載のマラウイ現地新聞「THE NATION」記事より ―

2015年9月4日金曜日、ゾンバ県のクントゥマンジ地域にあるチランガ小学校にて、日本政府がミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)を通して、今年(2015年)初めの洪水と干ばつの被害にあった1,370世帯に食糧支援物資を寄付したとき、西岡周一郎駐マラウイ日本国大使は、「食糧や他の生産物の革新的かつ持続可能な生産方法を大規模に導入できるなら、マラウイは自給できるだけの可能性を秘めています。」と述べました。 インタビューの中で大使は、「日本もまだ4年前に起こった地震と津波から復興している途中であるように、災害からの復旧と復興にはたいていの場合多くの時間を要します。マラウイの被災者たちは、避難所から出た後も復旧のための援助を総体的に必要としています。」と述べました。 また一方で、大使は、村人に配布した食糧は地元で購入したものであるということに喜びを表し、「ここで配布したすべての食糧は現地で調達しました。日本政府と他の出資者たちが地域の食糧生産量を最大限に引き上げると、マラウイ経済と食糧安全保障は劇的に変化するでしょう。」と発言しました。 災害対応・復旧担当局長のScholastica Chidyaonga氏は、日本政府が行なった寄付を高く評価し、他国政府に今も援助が必要なこの水害の被災者に関して日本政府に倣うことを強く求めました。

【MPJ事務局より】上記の翻訳は、ECC国際外語専門学校の学生さんらのご協力をいただきました。ありがとうございました!
翻訳:
ECC国際外語専門学校総合英語コース翻訳専攻1年
直原望さん、吉田美咲さん

新会長就任のご報告

渋谷会長MPJでは、このたび、渋谷健司氏(東京大学医学系研究科国際保健政策学教室教授)を新しいMPJ会長にお迎えすることになりました。

昨年9月末に、前会長の北岡伸一が国際協力機構(JICA)理事長就任にともない、MPJ会長を辞任しました。
MPJは、前会長の創設理念を引き継ぎながら新体制の下、「貧困の撲滅」に向けて活動を続けてまいります。引き続き、皆さまのご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします!

フィリピン台風被災地での交流ツアーを実施しました

タバンゴの子どもたちと2014年度にフィリピン台風被災地支援を行ったレイテ島タバンゴ町に、12月15日から6日間の日程でMPJスタッフの赤坂が有志メンバーを引率し、現地の村人との交流ツアーを実施しました。

甚大な被害を及ぼしたスーパー台風、ハイエン(フィリピン名 ヨランダ)がレイテ島を襲撃してから丸2年が経ちました。町長のMaricor Remandaban氏によると、建造物の復興は進んでいるが、主に農業と漁業にて生計を立てる村民らの仕事不足が課題になっているとのことでした。

スーパー台風により倒壊した小学校6校にMPJが寄贈した仮設校舎は、PTAなどの協力を得て壁を修繕するなどの工夫を加えながら、2年経った現在でも活用されていました。しかしながら、6校のうち海岸沿いにあるKawayan(カワヤン)小学校に寄贈した仮設校舎は、昨年末に襲来した大型台風 ピート(フィリピン名:ルビィ)による海からの強風を受けて、倒壊してしまっていました。幸い倒壊による怪我人はなかったとのことですが、残念ながらまたテントを利用しての授業を行っていました。同小学校は、ありがたいことに、他のNGOの協力により本設校舎を現在建築中です。

タバンゴ町長とまた、今回の交流ツアーでは、Kawayan小学校にて、子どもたちへのフィーディングプログラム(食料支援)を実施しました。PTAの皆さんが歓迎会を開いて下さり、子どもたちや親御さんたちが、歌やダンスを披露してくれました。昼食後は、今回寄贈したサッカーボール、フリスビー、長縄などを使って、子どもやPTAの皆さんと交流しました。

 Kawayan小学校があるSt.Rosa(サンタロサ)村では定職を持っている人が教師の2人だけで、他は漁業により生計を立てているそうです。漁業は自然災害の影響を受けやすく、今回の訪問時も台風が通過した後で、1週間の間、漁に出ることが出来ていない状態でした。Kawayan小学校では経済的な理由から卒業できる子どもは半数に満たず、家計を助ける為に、卒業をあきらめてセブに出稼ぎに出るそうです。

靴を履いていない子どもも多く、日頃の昼食(給食はない)は水を飲んでやり過ごす子も多い中、キラキラした目の子どもたちの笑顔が印象的でした。「どうしてそのような笑顔をつくることができるのか?」という問いに対し、小学校の先生が「全てに感謝し、満足しているから」と答えてくれました。朝、目が覚めたこと、家族と一緒に過ごせること、ひとつひとつに感謝し満足する習慣がフィリピン人にはあります。敬虔なカトリック信仰からくるとも言われる彼らの考え方に、今回交流ツアーのメンバーは大変感銘を受け、参加者の一人である今泉さんからは「日本人が忘れかけてしまったかもしれない、幸せに生きる方法を彼らから学んだ」との感想をもらいました。

仮設校舎建設にあたり赤坂がお世話になった村人のみなさんを訪問して歩きましたが、どこでもあたたかい歓迎を受け、フィリピン人のホスピタリティーにも感銘を受けました。ある若い夫婦の子どもの誕生日会に招いて頂きましたが、月収の半分を誕生日会に費やすといった家族愛にふれました。自分たちにとってのご馳走を、躊躇せずに訪問者にすすめるホスピタリティーに心を打たれました。

一日一日を大切に笑顔で生きるフィリピンの村人たちとの交流は、毎日が笑顔で溢れ、大変楽しいものとなりました。これからも、交流ツアーを継続し、村人から生きる知恵を学ばせていただきながら、現地に貢献して行く予定です。

MPJユースがアフリカ研修に向けてルワンダ駐日大使館を訪問

ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユース(MPJユース)では、毎年春休みを利用してアフリカへ研修に出かけ、実際に自分たちの目でアフリカの今の姿を学ぶ機会を設けています。半年以上も前から訪問先についての勉強会を重ね、研修での訪問先の選定やアポイント等企画から実施まで学生たち自身で行っています。次回訪問国のルワンダ駐日大使館をご訪問したユースメンバーからのレポートをお届けします。

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ルワンダ大使館を訪問したユースMPJユースのアフリカ研修での主な活動としては、1) 現地の学生と共同での国際学生会議開催、2) MPJが支援を行っているミレニアム・ビレッジでのホームステイ、3) 現地機関の訪問、があります。
今年度は渡航先として東アフリカのルワンダ共和国を選び、現在準備を進めています。9月から毎週1回、研修参加メンバーで勉強会を開催し、まずはルワンダについての基礎情報を学び、それに加えて、各自がそれぞれ関心のあるテーマに沿って個人研究という形で調査を進めています。

またそれに伴い、現地ではルワンダの政府機関や国際機関等を訪問させていただく予定なのですが、そうした訪問の際にお世話になるのが駐日ルワンダ大使です。そこで、12月3日に我々研修参加メンバーは、自由が丘の駐日ルワンダ大使館を表敬訪問し、ヴェネティア・セブダンディ閣下 (Her Excellency Ms. Venetia SEBUDANDI)にご挨拶させていただきました。

大使館では、まず我々の団体の紹介と今回の研修の目的と活動予定の内容を説明させていただき、その後閣下より訪問希望機関についてのアドバイスをいただきました。
ルワンダはご存知の通り、20年前の民族間での大虐殺という悲しい過去を抱えていますが、そこから「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの飛躍的な復興を遂げ、現在では世界銀行の報告書「ビジネス環境の現状(Doing Business 2014)」でサブサハラ・アフリカ地域第2位にランクインしているほどです。そうした現状を踏まえ、閣下は、現地ではルワンダの悲しい過去も、現在の希望にあふれる姿もどちらもしっかりと学んできてほしいというお話をいただきました。

また、我々が訪問を希望している現地政府機関をお伝えすると、更にそれ以上の候補先を教えていただいた上、細かい日程も含めて、現地政府機関への訪問をオーガナイズ出来ると仰ってくださるなど、非常に親切に対応していただきました。その中で個人的には、ルワンダを含む5か国による東アフリカ共同体(East African Community:EAC )のオフィスを是非訪問するようにと仰っていたのが、今後のルワンダの周辺国との協働の重要性を感じられ、非常に印象的でした。
また、大使館では閣下以外にもルワンダ人職員のSamuel様に閣下とのお話の前のブリーフィングをしていただきました。Samuel様は中高大と日本で生活されていたということもあり、日本語はネイティブ同様にお上手で、どことなく日本人に近いような柔らかい控え目な姿勢で閣下との橋渡しをしていただきました。

今回の表敬訪問で直接閣下にお話を伺ったことで、参加メンバー一同改めて研修へのモチベーションが高まったように思います。渡航は来年の2月下旬となりますが、現地では最大限にルワンダについて吸収して帰ってこられるよう、今後も鋭意準備を進めていきたいと思います。
帰国後の3月下旬には都内にて研修報告会を開催する予定ですので、皆さま是非ご参加ください。詳細は年明け以降お知らせいたします。


MPJユース代表
福谷佳苗