ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)

極度の貧困は根絶できるはずだ
私たちの孫の時代ではなく、
私たちの世代のうちに
極度の貧困は根絶できるはずだ  私たちの孫の時代ではなく、私たちの世代のうちに

Blog-Archives

数独SUDOKUをアフリカの子供たちへ!

日本発の世界的人気パズル、数独SUDOKUのゴッドファーザーと呼ばれる鍛冶真起さん(株式会社ニコリ社長)。彼の夢は「アフリカの子供たちに銃の代わりにペンとSUDOKUを!」というものです。
ミレニアム・プロミス・ジャパンは、数独を通じて少しでも世界平和に貢献したい、という鍛冶社長の願いに共感して、10月に来日なさったモザンビークのMussingue科学技術大臣にご紹介しました。
そこで早速、11月初旬に鍛冶社長がモザンビークの中学校を訪問し、数独のデモンストレーションを行うことになりました。
なお、来年3月には、日本の若者ボランティアをモザンビークに派遣して数独の普及活動に協力する予定です。後日、あらためて告知します。
写真は10月25日アメリカのフィラデルフィアで開催されたSUDOKU全米チャンピオンシップ大会(Inquirer National Sudoku Championships)のもようです。40~50ドルの参加費を払って、約1000人ものSUDOKUファンが競い合いました。Inquirer紙によると、全米の56%もの人々がSUDOKUを楽しんだことがあり、まさに世界一の人気パズルということです。
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左右の写真は全米SUDOKUチャンピオンシップ大会、中央の写真はファンにサインをする鍛冶社長。

国連総会サイドイベント会議の報告(食糧危機)

9月22日国連総会初日に、ニューヨーク国連内で開催されたサイドイベント会議(The Earth Institute at Columbia University, FAO, IFAD, WFP and UNDP 共催)”A Response to the World Food Crisis: Smallholder Agriculture, Food Security and Rural Development in Africa”で、潘基文事務総長とサックス教授らがスピーチを行いました。
会議にはアフリカの農家代表としてカメルーン(右の写真)やケニアの女性たち(左の写真)も参加して活発に発言しました。食糧危機が農家に与える影響は大きく、家計を営む女性たちの負担がさらに増大する懸念が広がっています。また、会議では将来的に「水不足」が及ぼす深刻な状況にも言及されました。

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会議資料に掲載されたミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)に関する文章と、食糧危機に関する事務総長メッセージ簡約は「続き」をお読みください。

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第5回研究会のご報告

村田敏彦氏.jpg 8月に開催された第5回研究会の報告書を掲載いたします。
【テーマ】アフリカと食糧危機
【講師】村田敏彦氏(FAO対国連連絡調整行政官)
【日時】2008年8月21日(木)18:30~20:30
【場所】日本財団ビル2階 第1会議室
【概要】
1.食糧価格高騰問題の現状
2.FAOの政策
3.日本の課題
4.国連と企業の連携の可能性
5.人間の安全保障
6.国連の仕事について
報告書の内容は「続き」をお読みください。

MrMurata.jpg【写真】8月に開催された食糧安産保障に関する会議にて、正面クリントン元米国大統領、右上村田氏
1.食糧価格高騰問題の現状
■ 食糧問題の重要性
今年は、食糧問題が色々なところで随分取り上げられた。
潘基文国連事務総長は当初、今年は気候変動の年であるという認識をもち、1月はじめには気候変動についてのリーダーシップをとっていくという内容のキャンペーンを行っていた。しかし、3月に突然、食糧価格が高騰しはじめ、その結果ハイチ等の中南米・アフリカ諸国で暴動が起こった。食糧価格の高騰による飢餓の問題は、気候変動よりも差し迫った状況にあり、事務総長としては、急遽プライオリティを変えなければならなかった。そこで、事務総長のリーダーシップにより、ハイレベル・タスクフォース(次項参照)というものが作られた。
7月に日本で行われたG8サミットについても、日本は当初独自のプライオリティを考えて準備してきたが、世界的な動向として食糧問題は無視できないということで、結果的に食糧に関する宣言が一つ特別に出された。更には、9月の国連総会において、22・25日と引き続き食糧問題が話し合われることとなっており、今年は食糧問題が非常に重要な課題であることがわかる。なお、9月22日のハイレベル会合、「アフリカの開発ニーズ:各種公約の実施状況、課題および前途(Africa’s development needs: state of implementation of various commitments, challenges and the way forward)」では、コロンビア大学のアース・インスティテュートとローマの三食糧機関*が共同で、サイドイベントという形で専門家の方を集めてパネルディスカッションを開くことになっている。
* 国連には、FAO(国連食糧農業機関)、WFP(国連世界食糧計画)IFAD(国際農業開発基金)の三つの食糧関係のエージェンシーがあり、それらはすべてローマに本部がある。WFPは緊急援助に特化しており、FAOと国連の共管になっている組織である。IFADは、オイルショックの時に、中東からの資金を使い何とか資金援助して食料問題を解決していこうと始められた組織である。
■ ハイレベル・タスクフォース
ハイレベル・タスクフォースとは、事務総長をトップに、31名で構成されたものである。この31名は、UNEP(国連環境計画)、UNDP(国連開発計画)、ユニセフ、WHO(世界保健機関)、WFP(国連世界食糧計画)、DPKO(国連平和維持活動局)、世界銀行、IMF(国際通貨基金)等の各国連機関に所属する人々であり、事務次長の赤坂氏もメンバーである。
このハイレベル・タスクフォースというのは、国連の全システムを総動員して、気候変動と同じような形で、全力をあげて取り組んでいることを世界の方々にアピールすることを目的としたものである。
■ ローマにおける食糧サミット
「世界の食料安全保障に関するハイレベル会合:気候変動とバイオエネルギーがもたらす課題」
上記の通り、今年3月の時点で食糧問題の重要性が認識されたが、各国の大統領・首相クラスが集まることのできる機会というのは非常に少なく、9月の国連総会を待たずして早急に話し合いを進めるため、昨年12月からFAOが準備を行っていた6月のローマにおけるハイレベル・カンファレンスを、食糧サミットとすることとなった。このカンファレンスのファイナルリポートは、国連のウェブサイト(http://www.un.org /)に掲載されている。
なお、この会合名のサブタイトルとして、気候変動とバイオエネルギーが挙げられているが、昨年12月の時点で既に気候変動は非常に大きな問題となっており、バイオエネルギーの問題も、それと関連して存在していた。FAOとしては、専門家集団として、これらが潜在的に食糧価格やサプライに影響を与えてくることを予測しており、これらを踏まえた上で、準備を行っていた。
■ G8サミットにおける宣言
今回の食糧価格高騰は、気候変動やバイオエネルギーの影響によるものである。気候変動は、作物の生育状況に大きな影響を与えている。また、同じ作物でも食用と飼料用、バイオエネルギー用では、品種や作付が異なるため、今回、バイオエネルギーが注目を浴びたことにより、食用の品種の生産が減り、価格が高騰することとなったのである。
6月の食糧サミットにおいては、参加各国の間で、こうした作物の価格を制限するか否かについて最後まで討議が続き、纏まりがなかなかつかない状態だった。メディアでは当然こうした状態にフォーカスが行くので、具体的な成果が何も出なかったかのような報道がなされた。また、G8サミットにおいても、明確な具体案が出ていなかったという批判も出ている。
しかし、G8サミットの宣言文(G8 Leaders Statement on Global Food Security(世界の食料安全保障に関するG8首脳声明))においては、8番目の項ではっきりと以下のことを述べている。
We have tasked a G8 Experts Group to monitor the implementation of our commitments, and identify other ways in which the G8 can support the work of the High Level Task Force on the Global Food Crisis and work with other interested parties for the next UN General Assembly to realize the global partnership.
我々は、G8専門家グループに対し、我々のコミットメントの実施をモニターするとともに、G8が世界食料危機に関するハイレベル・タスクフォースの取組を支援し、次回国連総会に向けて世界的パートナーシップを実現するために他の関係者と協力することができるその他の方法を特定する任務を与えた。
(訳:北海道洞爺湖サミットウェブサイトより

http://www.g8summit.go.jp/doc/doc080709_04_ka.html)

上記のように、G8サミットレベルで、これだけ明確にサミットとUNが協働していくというのは非常に画期的なことである。次回のG8サミットホスト国はイタリアなので、EUが既にこの7月にもFAOの本部の方に集まり、農林水産大臣レベルでこのコミットメントをいかにフォローしていくかということに取り組んでいる。
■ 「ONE UN」としての取り組み
今年は上記のように食糧問題が注目を浴び、本来的な所管機関であるFAOのみならず、国連システム全体でこの問題に取り組む体制が作られている。これは、一つの機関がばらばらに援助を行うのではなく、無駄を省き、連携した支援ができるようにという、前事務総長のコフィ・アナン氏が始めた考え方である「ONE UN」というコンセプトにも当てはまるものである。
国連ミレニアム開発目標(MDGs)ができた背景においても、実はOECDの中のDAC(Development Assistance Committee)(開発援助委員会)が1996年5月から活動して、MDGsの下敷きとなるものを作っていた。要は、国連機関が独自に動いているのではなく、あくまで開発支援をしているOECDと一緒に、方向性や政策を決めて活動しているのである。実際には、OECDサイドでトレンドセッティングのようなことが行われて、そのOECDの会議に各国連機関の政策担当者が必ず顔を出してお互い意見交換をする形で進められている。
■ 世界全体の穀物の生産量
食糧問題が騒がれだした3月あたりから、実際には今年の穀物の出来高は順調である。価格については、穀物によってかなり違いがあり、石油価格の変化にも連動して、作物ごとにかなり動きが出ている。
FAOのウェブサイト(http://www.fao.org/)の「World food situation」には、米や小麦、大豆、コーン等、すべての穀物の作付やトレンド、価格などの統計が掲載されている。よって、3月の時点で、新聞によっては今年後半の穀物の生産量は良好というコメントを付けているところもあった。こうした情報が表に出るか否かは、報道機関の関心の持ち方によるところが大きい。
2.FAOの政策
■ 食糧価格上昇に対するイニシアティブ
食糧価格の上昇と関連していうと、去年の12月から、Initiative on Soaring Food Prices(ISPF)というものがある。これは、食糧価格上昇に対するイニシアティブという考え方で、FAOのウェブサイト(http://www.fao.org)にISPFに関する情報が掲載されているため、今実際にFAOがこの価格高騰に対してとっている政策の内容をご覧いただくことができる。ここでは、食糧価格高騰で影響を受けた国々(アフリカのブルキナファソ、コートジボワール、マダガスカル、モーリタニア、モザンビーク、セネガル。ラテンアメリカで最も問題になったハイチ)について、これらの国の状況と、FAOのとっている対策が説明されている。また、各国が対策をとるためのガイドラインもここに掲載されている。
■ 遺伝子組換えやバイオテクノロジーの問題
FAOの本部ローマでは、発展途上国の貧しい人たちをいかにして助けるかという仕事とは別に、遺伝子組換えやバイオテクノロジー、農薬等の標準化や輸送の際の梱包材の標準化など様々な基準作りをしている。
また、バイオの問題については、専門家会議によりずっとモニターされ、討議されている。
3.日本の課題
■ 日本における報道と関心の在り方
日本においては、飢餓は差し迫った問題ではなく、一般的にはバイオエネルギーの方に興味がいくようである。ニューヨークから見ていると、このような関心の違いを非常に感じる。
イギリスのエコノミストの記事などを見ていると、この食糧価格高騰を、逆に一つの機会ととらえていることがわかる。これまで、第三世界の生産者は、商品を納めることによりわずかな収入を得てきたが、消費者サイドでは非常に高額な支払いをしていた。こうした利益の偏りがある従来のメカニズムの問題をWTO(世界貿易機関)が解決し、正当な貿易を行って、正当な価格やメカニズムを働かせることにより、生産者の収入が上がり、長年問題とされてきた貧困問題の解決の機会になるのではないかという記事をイギリスのエコノミストは載せているのである。
しかし、日本において、こうした視点を記事にすることは難しい。読者がほとんど興味を持たないのである。
■ 日本の人材育成の問題点
日本では、たいてい有能な人材ほど中に置いておく傾向がある。外に出すと時間的にリスクを負わせることになるし、戻ってきても何の評価もないのである。あるいは、企業から国連に派遣された人材も、何年か来て仕事をした後、元の職場に戻ってから全く違う内容の仕事の担当をするケースも多い。
だが、たとえばロシアの今の外務大臣は、十数年にわたり国連大使を務めてきた人物である。アメリカにしろ、フランスにしろ、イギリスにしろ、中国にしろ、約3年毎に大使が変わる日本と比べて、それぞれの大使の経験年数は長い。こうした経験の長い人物が安全保障理事会常任理事国大使を務めれば国連外交上有利になるのは必然ではないか。
日本ができる貢献というのは確かにあるはずである。しかし、それを積極的に行うだけのシステムというのが、はたして日本の社会組織の中にあるのだろうか。現状を招いているのにはそれなりの理由があり、そうした理由を根本から見直す必要がある。
4.国連と企業の連携の可能性
FAOの事務所では、色々な企業の方から、ビジネスの機会や可能性についてのアプローチを受けることがある。
国連では、企業との関係というとグローバル・コンパクトの話が出てくるが、それよりも更に積極的な考え方として、ビジネス・オポテュニティを見つけようとする動きがあっても良いと思っている。たとえば、ある地域の伐採木を使用してバイオエネルギーを作成するにも、UNDPの協力等があれば、現地の政府での許認可も取りやすい。このような形でもっと、国連を利用するような、国連と一緒に何かを進めていこうとするアプローチがあってよいと思う。
国連には、原子力やイランイラクの問題、食糧問題、健康、教育等、世界のすべての問題をカバーする体制ができている。以前は国連の機関の方でも、メンバーステイツについて対応していればそれでよいという考え方があったかもしれないが、最近はシビルソサエティやNGOレベルでの活動が非常に高まってきており、国際機関の人間と民間の人間がコンタクトをとることによって、国連の中でも更におもしろい機会がでてくるのではないか。
5.人間の安全保障
人間の安全保障(ヒューマンセキュリティ)は、日本がはじめて国際舞台で提供したコンセプトであり、コンセプトのみならずファンディングをつけたというのが非常に素晴らしくて意味のあることである。しかし、当初は発展途上国の非常に強硬な反対により、なかなか広まらなかった。発展途上国はこのコンセプトが、他国による国内干渉の口実として利用されることを警戒したのである。その後、カナダが別のソースで出してきたヒューマンセキュリティの概念とも連動しながら、徐々に浸透しつつある。
この、ヒューマンセキュリティ・ファンドを最初にいただいて、プロジェクトを成功させたのがFAOである。FAOは、支援のタイミングを重視しており、支援として単純に種を送ればよいとは考えていない。その国その土地、その時期にあった種を供給しない限り、結局それが無駄になってしまうのである。これが、FAOの支援が他の援助と違う一つの要素であるが、ヒューマンセキュリティ・ファンドにはそこをよく理解していただき、非常に短期間で、タイミングを合わせて許可をいただくことができた。そして、援助により供給された種をその土地で倍増し、それを貧しい農家の人に配っていくというのがFAOのやり方である。
6.国連の仕事について
■ 国連で仕事をすることの大変さ
国連関係の仕事というのは、勤務状況も大変である。日本の大きな銀行や商社等で外へ行けば、たいてい2~3年でローテーションで戻ってくることができる。一方、国連職員というのは「本国」というものがないのだと、第五委員会(国連の中で人事等の問題を討議する委員会)において言われている。よって、仕事においても、自分の人生においても、非常にリスクの高いところである。しかし、自分を頼りに色々な経験をしてみようという人であれば、本当に自分自身しか頼るものがないというのを実感することができる、非常におもしろい職場である。
■ これまでのキャリアと後進へのアドバイス
UNフォーラムのウェブサイト(http://unforum.org/)に国連職員それぞれの、どのような経緯で国連に入り、何を望んで入りどのような活動をしてきて、これから若い人に向けてどのようなアドバイスをしたいかというようなことが掲載されているのでご覧いただきたい。
報告書作成:田村美樹

以上

ミレニアム・プロミスCEOからのメールマガジン

親愛なる友およびサポーターの皆様へ
9月26日にニューヨークで開催された第1回ミレニアムプロミスパートナー大会にご出席された皆様に、ミレニアム・プロミスを代表し心より感謝申し上げます。
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皆様のたゆまぬ御支援、御協力と創意工夫のおかげで、ミレニアム・プロミスにとりまして、大変素晴らしい一日となりました。ビジネス、科学、行政、芸術、テクノロジー、信仰など、あらゆる分野のリーダーおよび専門家にお集まりいただき、極端な貧困の撲滅対策に関して、豊かな見識や革新的なご意見を頂戴することができ大変光栄でした。ミレニアム開発目標達成に向けて、飛躍的な変化をもたらすべく地球規模で取り組みが進んでいます。私達はその最前線で一丸となっているのです。

この度の会議の要旨を添付しましたので、ぜひご覧ください。この会議に関する更に詳しい情報や資料はミレニアム・プロミス・パートナー大会のウェブページで得ることができます。
ミレニアム・プロミスは、サハラ以南地域における統括的な地域支援活動の拡大を目指しています。またミレニアム・ビレッジとその周辺地域における産業開発および企業投資を促進し、一般市民からの支援拡大に努めています。パートナーの皆様の多くから、こういった私達の活動に対する具体的な支援策を提示していただくなど、極めて実りの多い会議でありました。
また、マラウイ共和国のムタリカ大統領より、全ての村をミレニアム・ビレッジにするため協力していきたいとの大変心強いお言葉をいただきました。閣下は、ミレニアム・ビレッジのアプローチを自国の開発戦略に組み込むこともお考えだそうです。極端な貧困を撲滅し、ミレニアム開発目標を達成するためには、こういった戦略的な協力が不可欠です。
パートナー大会で皆様からいただいた活力とアイデアをもとに、ミレニアム開発目標を支援するため、ミレニアム・プロミスは引き続き地球規模の運動を進めて参る所存です。
皆様と力を合わせて、目標に向かい邁進していきたいと思います。今後も目標達成に向けて何かお考えがあれば、ぜひ私達にお知らせくださるようお願いいたします。
皆様のたゆまぬ御協力に心より感謝いたします。

ジョン・マッカーサー

翻訳:田村トリサ

バナナ粉プロジェクト

ミレニアム・プロミス・ジャパンは、その活動の一環として、ミレニアム・ビレッジの産物を日本国内で販売し、住民の経済的自立を支援することを目指しています。
このため現在、ウガンダのミレニアム・ビレッジで生産される「バナナ粉」について、日本国内での製品化及び販売について検討を進めています。
バナナ粉とは、蒸して皮をむいたバナナを天日で乾燥させ、挽いて粉にしたものです。
バナナ粉だけではグルテン含有量が少なすぎるので、小麦粉等と混ぜることにより、パンやケーキの材料としての製品化が可能となります。
コロンビア大学地球研究所のバナナ粉担当者によると、ミレニアム・ビレッジの製品はすべてオーガニックだそうです。またミレニアム・プロミス・ジャパンが日本で調査を依頼している研究所からは、抗酸化物としての評価を得ることができました。banana.jpg
日本でも「バナナダイエット」で注目を集めているバナナですが、日本とミレニアム・ビレッジをつなぐ最初の産物として、製品化と販売を目指しています。
事務局でさっそくバナナ粉を使ってパンケーキを焼いてみました。外はパリッと中はしっとりとしてとてもおいしいデザートになりました。

ニュースレターの配信を開始しました

ミレニアム・プロミス・ジャパンをご支援くださるより多くの皆様に、活動についてご報告させていだたき、研究会・シンポジウム・その他イベントの開催等についてお知らせさせていただくことを目的に、この度ニュースレターの配信を開始しました。
ニュースレターの読者登録・解除及びバックナンバーは、
ミレニアム・プロミス・ジャパン ニュースレターのページをご覧ください。
ミレニアム・プロミス・ジャパン ニュースレターは、「まぐまぐ!」のサービスを利用させていただいています。ありがとうございます。

タンザニア大使公邸での特別研究会報告

エリクンダ・ムタンゴ駐日タンザニア大使より、「タンザニアの現状と日本への期待」のテーマで美しい自然や多文化共生などタンザニアの魅力、成長の著しい経済と今後の課題、また日本との関係についてもお話をうかがいました。お話の後にご馳走になったタンザニア料理も素朴でおいしく、ムタンゴ大使のお人柄の伝わる出会いと学びの会となりました。
テーマ:「タンザニアの現状と日本への期待」
講師:エリクンダ・ムタンゴ駐日タンザニア大使

■国際平和と友情
タンザニアはアフリカ各国の植民地支配からの独立後、国内では内戦を経験せず、アフリカ大陸においてはコンゴ、ブルンディ、ルワンダ、モザンビークなどの隣国から百万人以上の難民を受け入れ、アフリカ各国の債務免除やより公正な経済のグローバル化ために発言し、冷戦体制下では中立を保つことによって国際平和と友情に貢献した。
■愛、希望、尊厳
タンザニアは「愛、希望、尊厳」を国是とし、独立への経緯も平和的なものだった。キリマンジャロの山頂にともされた火のイメージは、そのシンボル。
経済のグローバル化は公平なものではなく、負の側面もある。すもうで言えば、すべての階級の力士が大関や横綱と同じリングで戦わなければならないなら、勝負にはならない。経済的に豊かな日本には分からないかもしれないが、全ての国が市場で日本と戦えるのではない。
■地理
タンザニアは地理的に、海へのアクセスがあることはラッキーで、交易の中継国となれる。
■社会的・文化的調和
国内には126の部族とキリスト教、イスラム教、ヒンズー教など複数の宗教が共存し、社会的・文化的調和で知られ、1961年の独立以降、政治的には安定しており、紛争を経験していない。
言語は、人口のほぼ100%がスワヒリ語を話すが、これはアフリカでは珍しいこと。他の国では多数のアフリカの言語が話されているため、共通語は英語などになっている。
■タンザニアの魅力
ポルトガル・アラブ・イスラムの文化や建築などが混在する多文化共生、治安の良さ、フレンドリーな国民、セレンゲティ国立公園、ライオンとマサイが共生するユニークな
ンゴロンゴロ・センター、キリマンジャロ国立公園をはじめとする23の自然豊かな国立公園、アラブとポルトガルの戦争で破壊された遺跡キルワを含む6つの世界遺産などがタンザニアの魅力。
■経済
タンザニアの経済は過去5年間に平均7%成長している。外貨収入は、1998には農産物の輸出が3割を占めていたが、2007年には金やタンザナイトなどの鉱物、花などの輸出が増えている。様々な製品で外貨を得られるようにしてゆくことが課題。
インフレ率も、94年の34%から、今は一桁台に落ち着いている。外貨準備高も1995年から10倍に。このように、アフリカの国であっても日本製品の消費国となれる希望がある。
銀行の数も2行から34行へ、支店数も338へと増加し、GDPに占める民間セクターへの融資高も4.4%から13.9%へと増加した。
今後成長が見込める領域は、天然資源、中継貿易、コーヒー豆などの農産物の加工。タンザニアはコーヒー豆を栽培するが、加工はしていない。これを国内でやることにはチャンスがある。
一方で課題は経済成長に伴うインフレ、まだ高い金利、為替の安定、倒産等の無い銀行制度の安定稼動、海外からのODAに頼らない国内での資金調達力をつけること。現状では国債を発行することもできず、株式市場を世界に公開するにはリスクが大きい。
■日本との関係
日本は2007年に75億円のODAを行って教育、公衆衛生、農業、道路の建設などに貢献しており、タンザニアの人たちは日本のことが好き。タンザニアにはアフリカ最大のJICAのオフィスがあり、青年海外協力隊の日本からの参加者もタンザニアに多い。また日本からの旅行者は年間4千人ほど。
一方で日本からタンザニアへの輸出品は機械、エレクトロニクス、車など高額な製品が多いのに対して、タンザニアから日本への輸出品はコーヒー、植物性油の原料、魚の加工品など安価なものが多く、バランスが悪い。
■今後の課題
日本人には、もっとアフリカの国々について学んで欲しい。その知識に基づいた関係を構築してゆくことが大事。
他にはODAを国連の目標であるGDPの0.7%まで増やすこと、輸出入のバランスをとること、日本からタンザニアへの観光客を増やすこと、文化交流を増やすこと、日本からの投資を増やすことなど。

【文責 MPJ事務局】

ミレニアム・プロミスからのメールマガジン

世界では、約10億の人々が一日1ドル以下で生き延びねばならない極端に貧しい暮らしをしています。この重大な問題に対処するため設けられたのが、ミレニアム開発目標(MDG)です。極端な貧困や飢餓、予防可能な病気感染を削減し、男女平等、教育、環境維持を推進するため、達成目標を掲げています。

来週開催される国連総会では、ミレニアム開発目標ハイレベル会合とアフリカ開発課題ハイレベル会合(事務局訳)の二つの主要会議が予定されており、これらの問題が大きく取り上げられます。ミレニアム開発目標の達成期限は2015年です。その折り返し地点である2008年という重要な時に、これらの会議が開催されるわけですが、世界のリーダー達は両会議を通して、重要目標を達成すべく決意を新たにすることでしょう。
米国でミレニアム開発目標を全面支援する唯一の組織であるミレニアム・プロミスにとって、この二つの会議は特に重要です。目標達成が可能であることを各国に示すことができるよう、積極的に会議に臨む所存です。都市から遠く離れたアフリカのサハラ以南地域の貧困集落においてでさえ、ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトを通して見事な成果をあげ、目標達成に向け着実に前進しているという事実を世界へ向けて発表したいと思います。
ミレニアム・ビレッジでは、住民が自助努力により貧困から脱却するため、農業、医療、教育、インフラなど、ねらいを定めて統括的に投資しています。早くも達成することができた成果として、地域における平均食物生産量の倍増、マラリア対策のため34万帳を超える蚊帳の配布、7万人の児童を対象に地元の農産物を利用した学校給食サービスの実施などがあります。さらに、このプロジェクトでは、携帯電話とインターネットを利用した集落の連携を進め、マラリアやHIV治療を提供する医療サービスの拡大に取り組んでいます。
来週、私達は、世界のリーダー達を前にこれらの成功事例を発表し、ミレニアム開発目標達成に向けて早急に動き始めるよう、強く働きかけたいと思います。より多くの支援を得られるよう、皆様もぜひ、周りの方々にミレニアム開発目標についてお話ください。私達の願いは、皆で力を合わせ、明日の命も危うい生活を送る10億人の人々に誓った約束を必ずや成し遂げることです。
皆様のご支援に感謝いたします。

ミレニアム・プロミス

翻訳:田村トリサ

特別研究会のご報告

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9月11日夜、在日タンザニア大使ムタンゴ閣下のご厚意により、ミレニアム・プロミス・ジャパン関係者(会員)を公邸にお招きいただき、特別研究会&交流会が開催されました。2000年にご着任以来、アフリカ各国大使の中で最も長く日本にご滞在なさっている大使より、「タンザニアの現状と日本への期待」をテーマにお 話を伺いました。

多くのカラースライドを駆使して、初心者にも非常にわかりやすく熱心にご説明くださる大使のご人格にも惹かれ、出席者は一様に「タンザニアに行きたい!」とタンザニア・ファンになりました。
佐藤啓太郎・アフリカ紛争・難民問題担当大使、国連改革大使をはじめ、山田耕平氏、鍛冶真起氏(「数独」のNIKOLI社長)らもご参加くださり、和やかな雰囲気の中に非常に有意義な時を過ごすことができました。
ご講演のあとには、タンザニア料理をご用意いただき、生まれて初めていただいたお料理に、あちらこちらから「おいしい!」という感嘆の声が聞かれました。
お話の概要は改めて御報告します。
ムタンゴ大使とタンザニア大使館の皆様、本当にありがとうございました!
On 11th September, all members of MPJ were kindly invited to Tanzania Embassy by Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary Mr.E.E.E.Mtango and we could have a special seminar and a party at there in the evening. We listened to the ambassador’s speech of which theme was “Present Tanzanian status and expectation for Japan”. Mr. MTango has worked as the ambassador since 2000. This means he has worked in Japan for the longest days among African ambassadors.
The ambassador showed us many lantern slides of Tanzania and lectured about the culture. This was very easy to understand about the country and we all were strongly charmed with his personality. In result, many attendants became Tanzanian fan and now wish to visit Tanzania.
Keitaro Sato who is Ambassador in Charge of Peace Building in Africa,Ambassador, Special Envoy for UN Reform,Senior Advisor to the Ministry of Foreign Affairs of Japan, Mr. Kohei Yamada, and Maki Kazi who is the president of Sudoku’s NIKOLI also joined the reception. We really enjoyed the gentle opportunity and could spend very worthy time.
After the seminar, we were served wonderful Tanzanian meals and really enjoyed the excellent dinner. Indeed, nobody could stand to say “Delicious!”, “Yummy!”, or “Splendid!”
Details about the ambassador’s speech will be reported later.
Thank you very much Mr. MTango and the all staffs in the embassy. We greatly appreciate your kindness.

ケニアにパソコンを贈りました!

9月4日付で、株式会社ソニーからご寄贈いただいたパソコン15台中14台をケニアへ送り、16日付で以下のオフィスに無事到着した旨報告を受けました。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトで活用されアフリカの人々の暮らしに役立つことを願っています!
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送り先:World Agroforestry centre (ICRAF)
寄贈機種:SONY VAIO VGN-G218GN/B
なお、一台は操作上などでトラブルが起きた場合の対応のため、MPJ事務局で保管して使わせていただきます。パソコンの行方にちてケニアから便りがありましたら、皆様にご報告いたします。
ご寄贈、ありがとうございました!