Blog-Archives
ウガンダ支援女児のインタビュー動画をアップしました!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では、去る1月31日にウガンダにて支援している女の子達への公開インタビューを行いました。
ウガンダと日本をスカイプでつなぎ、彼女達の学校生活や将来の夢などについて語ってもらいました。女の子達からは「医師になって地域の生活向上を目指したい。」「MPJのサポートに感謝している、いつか日本に行きたい。」「父親がいなく母親も病気のため、MPJの支援がなければ教育を受けることができなかった。」などのコメントがありました。
MPJでは今年度、新たに3名の女児を選抜し、20名に寄宿舎付きで就学支援を行っています。そのうち6名は中学校を終了し、3名が高校へ、3名が看護学校などの専門学校へ進学しました。今後も1人でも多くの女の子に就学の機会を提供できるよう、支援事業を拡大していく予定です。
彼女たちの素朴な眼差しやカメラを前にちょっとはにかむ姿など、一生懸命インタビューに答える様子は大変胸を打ちます。ぜひ皆さま、ご覧ください!
公開インタビューの収録と動画の編集には、以前、フジテレビの報道番組でディレクターをされていた高橋夏子さんがご協力くださいました。
- 2012年03月19日
- Education, Activity report
第十一回グローバル・フロンティア講座を開催いたしました!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では2月24日(金)に、「グローバル・フロンティア講座~最期の市場アフリカに挑む」の第十一回講座を開催いたしました。JICA客員専門員で北海道当別町の町会議員も務めていらっしゃる宮司正毅氏に「アフリカ進出の要諦」というテーマでお話し頂きました。
宮司氏は1965年に三菱商事株式会社に入社され、南アフリカ・ヨハネスブルグ支店長、欧州三菱商事会社社長、本社常務執行役員などを歴任されてきました。1998年、三菱商事はモザンビーク政府と世界最大の資源会社BHPビリトン、南アフリカ開発公社と共同で、アルミ精錬会社の「モザール」を設立、このプロジェクトの中心的な役割を果たしてこられたのが宮司氏です。
【写真】宮司正毅氏(JICA客員専門員・北海道当別町町会議員)
『モザールは、現在、年間56万トンのアルミ地金を生産し輸出しています。今日ではアルミ製錬がモザンビーク第一の産業となり、同国の全輸出額の55%を占めています。』さらに『モザールでは1,100名の人が働いており、サブコントラクターの従業員、港湾荷役などのプロジェクト関係者総計で1万名に及ぶ大きな雇用機会が創出されています。』(三菱商事HPより)とあるように、モザンビークの経済に大きな発展と恩恵をもたらしています。
また、周辺地域への社会貢献にも積極的に取り組んでおり、学校の建設、マラリア予防と治療のための診療所整備、HIV教育の浸透等の支援を行っているほか、農業の振興や工芸品の商品化を推進している地域の経済活動を積極的に支援しています。アフリカが必要としているのは持続的な経済発展であり、そのためには民間セクターの果たす役割というのが大変重要です。
JICAのHPに池上彰氏と宮司氏のインタビューが掲載されています。 ぜひこちらもご覧ください。
次回グローバル・フロンティア講座(第11回)講座は2012年3月21日(水)に開催いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
- 2012年03月12日
- Seminar reports
ガーナのミレニアム・ビレジチームリーダー インタビュー(翻訳)
ガーナBonsaasoのミレニアム・ビレジ(MV) チームリーダー
Joseph Mensah-Homiah氏インタビュー(翻訳)
ミレニアムプロミス(MP):あなたの経歴について教えてください。
Joseph Mensah-Homiah(JMH):私はガーナのタマレで生まれ育ちました。地元の小学校に行き、その後ガーナのケープコーストにあるSt Augustine’s Collegeの寄宿舎に入りました。ガーナ大学で食品化学と生化学の学士号を取得した後、ニューヨーク・イタカのコーネル大学で栄養学の博士号を取得しました。ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト(MVP)で働き始める前の10年間は大学で開発学を教えていました。2006年にMVPで仕事を始め、現在はガーナBonsaasoのMVでチームリーダーと科学コーディネーターをしています。
MP:あなたの意見では、あなとのクラスターの中で目に見えるMVPの成果として、主要なものは何ですか?
JMH:チームで仕事を始めた当初から、油やしのバリュー・チェーン開発を指導してきました。以前は農業従事者は油やしの木を森に放置してきました。製品としての市場が無いからです。私たちは彼らを油やしの処理会社とつなげました。これにより、農業従事者はココアのオフシーズンにも収入を得ることができるようになりました。ココアは地域の主要な換金作物のひとつです。油やしは、現在ではBonsaasoクラスターにおいて、油やしは現在ではBonsaasoクラスターの農家の収入源として主要なものとなっています。
MP: プロジェクトの最初の5年間で直面した問題のうち、最も困難だったことは何ですか?第二段階で最も困難なことは何だと思いますか?また、あなたのチームはこの困難にどのように対応していますか?
JMH: 最初のフェーズで直面した問題としては小規模な不法金鉱採掘があります。クラスターの中には豊富な金その他の金属の埋蔵があります。多くの不法鉱山労働者がクラスターにこの季節移住してくらうため、クラスターの衛生・教育設備の負荷となります。地元の若者が不法採掘の仕事をしがちで農作業が人手不足になります。しかし採掘の最も大きな問題は農地や水塊を含む環境破壊です。
第二段階では、拠点で環境にやさしい鉱業を促進しています。これにより、クラスターの中のコミュニティーが産業を主導し、一方で鉱業を規制することができます。私たちは現在、この取組のパートナーを探しています。
MP:MDGsの達成以外に、今後の数年であなたがクラスターで達成したいと考えている目標は何ですか?
JMH: MDGsの達成以外では、コミュニティーのマインドセットを変えることです。必要最低限の生活から、自立してビジネスマインドを持つようになって欲しいです。
MP: MVPについて、一般の人にもっとも知って欲しいことは何ですか?
JMH: 私はミレニアム・ビレッジ・プロジェクトを栄養士の視点で見ています。すると、成功に最も必要なのは統合、時宜にかなっていることとシナジーになります。農村開発において、これらの特徴を持つMVPモデルは最も優れています。
(翻訳:ミレニアム・プロミス・ジャパン)
- 2012年02月24日
- From the fields
ガーナのミレニアム・ビレッジ・プロジェクトが「The Observer」で紹介されました
ガーナにおけるミレニアム・ビレッジ・プロジェクトなどの活動が英国の新聞The Observer(1月15日付)の記事で紹介されました。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/jan/15/ghana-aid-10-years?intcmp=239
主な内容は
・貧困削減には経済的、倫理的な目的とともに政治的な意味を持つ。
・紛争を武力で解決するよりは、紛争を予防する方がより効果がある。
・ガーナにおける貧困地域で活動するミレニアム・ビレッジ・プロジェクトは、実際に成果を上げている。
・このような有効な援助プログラムに対して、引き続き英国などの先進国は支援をしていかなければならない。
というものです。また、英国政府の支援によりガーナにおける2つめのミレニアム・ビレッジとなる予定の北部のKpasenkpe村の現状や、世界的人気のロックバンドU2のメンバーであるボノ氏による現地訪問が紹介されています。
なお、3月にはMPJユースの会の学生がガーナを訪問し、当地でミレニアム・ビレッジを見学する予定です。
- 2012年02月24日
- メディア掲載
ミレニアム・ビレッジ・プロジェクトの報告書(翻訳版)をアップしました!
報告書を翻訳いたしました。
第一フェース(2006年度~2010年度)の5年間の活動と成果、
第二フェース(2011年度~2015年度)の展望が記されています。
ミレニアム・プロミス・ジャパンは、
皆様のご支援のもと、「ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト」
を支援しております。
支援の成果が目に見える形としてご報告できることを嬉しく思います。
ご一読いただければ、幸いでございます。
- 2012年02月17日
- Information
第十回グローバル・フロンティア講座を開催いたしました!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では2月8日(水)に、「グローバル・フロンティア講座~最期の市場アフリカに挑む」の第十回講座を開催いたしました。「中国のアフリカ政策と資源獲得をめぐる動き」というテーマで高原明生教授(東京大学大学院法学政治学研究科)にお話頂きました。
メディア等でも広く伝えられているように、アフリカ大陸における中国のプレゼンスはここ数年で大きく高まっています。中国の進出に対しては、アフリカの民主化を阻害、地元産業を淘汰、などといった批判がある一方、インフラから保険医療までバランスのとれた長期発展を意識した援助である、などプラス面も指摘されています。
【写真】高原明生東京大学大学院法学政治学研究科教授
中国によるアフリカ接近の狙いは「資源」「市場」「政治的影響力」の3つにあります。日本においても同様の狙いがあるなか、今後、日本とアフリカとの距離を縮めるためにも、日本は中国の動きを上手く取り込むなど、2国間ではなく多国間の枠組みでの協力が重要になってくるのではないかということでした。
【写真】北岡伸一MPJ会長
次回グローバル・フロンティア講座(第11回)講座は2012年2月24日(金)に開催いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
- 2012年02月10日
- Seminar reports
第九回グローバル・フロンティア講座を開催いたしました!
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)では2月1日(水)に、「グローバル・フロンティア講座~最期の市場アフリカに挑む」の第九回講座を開催いたしました。今回は沖大幹教授(東京大学生産技術研究所)に、「世界の水になにが起きているのか」というテーマでご講演いただきました。
【写真】沖大幹東京大学生産技術研究所教授
地球温暖化や急激な都市化の進展により、今後、世界的に洪水や渇水の被害が深刻化することが懸念されています。また、こうした災害は国際的な紛争の引き金にもつながります。アフリカをはじめとする発展途上国において、清潔で安全な水を提供することは、人々に衛生的で健康な生活をもたらすだけではなく、次なる段階である環境や収入の向上などを導き、成長をもたらします。
【写真】グローバル・フロンティア講座会場の様子
このように貴重な資源である水の課題に取り組むことで、安全保障や食糧安全保障、また経済発展と様々な波及効果が期待できます。同時に、私たちが節水しても問題解決にはならず、水不足の地域での取り組みが不可欠であることを実感いたしました。
次回グローバル・フロンティア講座(第十回)講座は2012年2月8日(水)に開催いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
- 2012年02月07日
- Seminar reports
ぬいぐるみアートでアフリカの子どもたちの就学支援
ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)は、キュリオシティジャパン株式会社と有限会社スピニングの運営する「プリモン・チャリティーズ」との提携を開始しました。プリモン・チャリティーズの売り上げの一部は、アフリカの子どもたちの就学支援等MPJの活動推進に使われます。
「プリモン・チャリティーズ」は、想像力豊かな子どもたちが描いた絵をアメリカのクリエーターがぬいぐるみアートにして届けるサービス「マイプリティモンスターズ(プリモン)」の寄付プログラムです。プリモン販売価格11,550円の10%がMPJに寄付され、ウガンダの女児就学支援などを中心にMPJの活動推進に使われます。
ご注文は「プリモン・チャリティーズ」ページから。
- 2012年02月01日
- Information
第八回グローバル・フロンティア講座を開催いたしました!
ミレニアム・プロミス・ジャパンでは1月25日(水)に、「グローバル・フロンティア講座 最期の市場アフリカに挑む」の第八回講座を開催いたしました。政府の行政刷新会議の民間議員もつとめていらっしゃる松井孝典教授(千葉工業大学惑星探査研究センター所長、東大名誉教授)に「科学技術立国~日本の宇宙政策を中心として」というテーマでお話いただきました。
1月24日の施政方針演説において野田総理は『資源の宝庫である海洋や、無限の可能性を持つ宇宙は、政府を挙げて取り組んでいく人類全体のフロンティアです。(中略)こうした内外のフロンティアを夢から現実に変え、日本再生の原動力とするための方策を国家ビジョンとして示します。』と言及、今後、国を挙げて宇宙政策に取り組んでいくことが期待されます。
【写真】松井孝典教授
一方で、これまで実際に日本の宇宙政策に関わってこられた松井先生が、ご自身の経験をもとに日本の宇宙政策が抱える問題を指摘くださいました。その中で「科学(自然哲学)」と「科学技術」というものは全く異なるものであり、政策の立案だけではなく、教育も含めて在り方を考えなおす必要があるのではないかということでした。
【写真】松井教授・北岡伸一MPJ会長・鈴木りえこMPJ理事長
今回は読売新聞やNHK、日経BP社からジャーナリストの方にもご出席頂き、後半の質疑応答でも大変活発に意見交換が行われました。
次回グローバル・フロンティア講座(第九回)講座は2012年2月1日(水)に開催いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
- 2012年01月25日
- Seminar reports
【緊急告知】ウガンダ女児の公開インタビューを行います!
1月31日(火)16時から18時半、日本財団ビル2階会議室において、ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)がウガンダのミレニアム・ビレッジ、ルヒーラで支援している女の子たちの公開インタビューを行います。
MPJでは現在、優秀な学力を有する貧困層の女児17名に寄宿舎付きで、中学校・高校への進学をサポートする事業を行っています。
今回はウガンダと日本をスカイプでつなぎ、MPJがサポートしている女の子たちに普段の学校生活や勉強の様子、また将来の夢などについて話を聞く予定です。
より多くの皆さんに女の子たちの生の声を聞いて頂きたいと思っています。ぜひふるってご参加ください!(普段はスカイプで交流しておりますが、万一、通信状況の不具合で当日スカイプがつながらない場合は、誠に恐縮でございますが、どうぞご了承ください。)
お問い合わせ・お申し込みは、MPJ事務局までご連絡ください。mpjapan@drive.ocn.ne.jp
- 2012年01月24日
- Information